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【CFOインタビュー】財務のトップが語るクラウドクレジットのこれまでとこれから

2019年6月、当社は2018年12月期連結財務諸表サマリー(※)で目標として掲げておりました今年度(2019年12月期)中のキャッシュフロー上の単月黒字を達成しました。当社がソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)・サービスの運営会社として高い成長性とともに安定的な財務基盤を築いているのか、気になされている方も多いかと思います。そこで今回は当社CFOの坂本隆宣(さかもと たかのぶ)にインタビューを敢行し、財務のトップの目から見た当社のこれまでとこれからについて聞いてみました。
※詳しくは「2018年12月期連結財務諸表サマリー」(https://crowdcredit.jp/company/financial/)をご参照ください。

CFO・坂本がクラウドクレジットに入社するまで

―まずはご自身の振り返りから。坂本さんは今から約2年前、2017年7月に当社へ入社されていますが、それまでのキャリアを教えてください。

坂本:2005年に大学を卒業後、国内の証券会社に入社しまして、そちらでクロスボーダーのM&Aアドバイザリー業務に従事したのが、私の社会人としてのキャリアのスタートです。その後、欧州、米国の投資銀行へと移りましたが、そちらでも主としてM&Aアドバイザリー業務を担っていました。米国の投資銀行では日本法人の立ち上げに携わる機会に恵まれて良い経験になりました。

2013年から1年ほどは実家の家業の農業をしていましたが、その後、国内のコンサルティングファームに入りまして、こちらが前職になります。前職のキャリアはとても充実していて、財務アドバイザリー(M&Aアドバイザリー、各種資本政策・組織再編のコンサルティング)のチームを立ち上げ、そのチームが部に育ってこれから率いていくというステージまで経験しました。

―その充実した前職でのご経験の最中に現在のポジションに就かれることになったのですか?

坂本:その時に充実していたのはたしかなのですが、その一方で「自分で案件を取りに行かなくても大きな組織に属していれば案件がどんどん来るという状況が今後10年、20年続くのか」という漠然とした不安感もありました。そんな折に当社社長の杉山と再会して「うちでCFO絶賛募集中なのだけどどう?」と誘われたのが直接的なきっかけです。「再会」と言ったのは社長の杉山とは元々大学卒業して入社した証券会社で同期の間柄でして。

ちょうど個人的に資産運用先を探していて、当社の高い志に基づいた海外案件のみを扱うソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)・サービスに強い興味を持っていましたし、これまでのキャリアやスキルセットから当社のようなスタートアップ企業のCFOのポジションがとても魅力的に映ったのもあります。

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CFO・坂本が入社してからのクラウドクレジット

―坂本さんが入社、CFOのポジションに就かれてから、当社事業にどのような変化があったとご自身でお考えですか?

坂本:私が当社へ入社した2017年当時、ファンドの組成や運用、管理を担うファンド運営部門を中心にメンバーが揃ってきてはいましたが、財務や経理、法務などコーポレート部門のメンバーは不十分と言わざるを得ず、また組織としての原型はあっても未整備な部分が多い状態でした。

先ほどお話ししたように、私は米国の投資銀行や国内のコンサルティングファームで日本法人、チームや部の立ち上げを経験していましたので、このコーポレート部門の拡充、整備に入社後取り組んできました。

結果としてこの2年間でコーポレート部門のメンバーは私の入社当時の約3倍となっており、組織基盤が固まってきたことで投資家の皆様にファンドを認知、購入していただく、また再投資していただくためのユーザーフレンドリーな施策に全社を挙げて取り組める状態にできたと考えています。

―2019年6月は当社創業以来初となるキャッシュフロー上の単月黒字を達成しました。当社の現在の財務状況、今後の展望を教えてください。

坂本:今年6月のキャッシュフロー上の単月黒字は消費税の還付という特別な要因が最後の一押しとなりましたが、以下2つの要因も大きいです。

1. ファンド販売額が好調であったこと
2. 財務規律が浸透しつつあり、費用面で対予算比削減ができたこと

この2点は当社の収益力が確実に向上していることを示しており、Fintech(フィンテック)業界全体を見渡してもまだまだ数少ない恒常的な黒字化の展望が描ける企業の仲間入りを果たせたのは、CFOのポジションにある身として誇らしく思います。もちろん、まだまだこれからですから、引き続き投資家の皆様にご安心いただける事業運営に気を引き締めて邁進してまいります。

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CFO・坂本が語るクラウドクレジットの提供するファンドの魅力

―先ほど坂本さんの入社のきっかけの一つとして当社サービスに強い興味を持ったとおっしゃっていましたが、当社ファンドの魅力はどこにあるのでしょうか?

坂本:シンプルに投資家の皆様にとっては日本に居ながらにして新興国を中心に世界へ投資できるところだと思います。

新興国への投資は従来からの株式や債券などでもたしかにできます。ただ、投資する国や地域が限定的になりやすい、また貸付先が国際機関、その国・地域の政府やこれに準拠する機関などといった形で最終的な資金需要者の顔が見えづらいといった点がハードルとしてありました。

当社の場合、これらのハードルを乗り越えるべく、ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)という新しい仕組みを活用して、より幅広い国や地域へ投資対象を拡げ、また現地法人等を貸付先とすることで最終的な資金需要者により近い形で投資を行えるようにしております。

―それではもう少し踏み込んで、各々の投資家の皆様に当社ファンドをどのように活用していただきたいとお考えでしょうか?

坂本:当社ファンドの活用の仕方としては、経済的リターンを求めるオルタナティブ投資の側面と社会的リターンを求める社会インパクト投資の側面の2つあると考えています。

当社ファンドを既にご購入いただいている投資家の皆様は、その8割以上が以前から投資をされている経験豊富な方々ですので言うまでもないかもしれませんが、株式や債券、あるいはこれらを組み込んだ投資信託とは相関の低い資産として当社ファンドをポートフォリオに組み込んでいただくのが前者になります。

一方、出資したお金がどのような資金需要者に行き着き、どういった形の資金として使われ、そしてそれがどのような社会インパクト(社会貢献)に繋がるのか意識して投資するのが後者です。

経済的リターンと社会的リターン、これらは一見すると相反するように思われるかもしれませんが、一般的な寄付とは異なり、両者ともに最大限追い求めていくのが当社ファンドの大きな特徴といえます。投資家の皆様にもぜひこれを意識していただきたいですね。

CFO・坂本から投資家の皆様へのメッセージ

―投資家の皆様へメッセージをお願いします。

坂本:投資家の皆様がご不安に思われやすい点は大きく2つ、一つとしては当社ファンドのリスクについてでしょう。この点については社長の杉山をはじめ各所でお伝えしていますが、分散投資の徹底、できる限り「全張り」をしていただきたいと考えております。

もう一つとしては当社自身の財務の安定性についてではないでしょうか。この点は先ほどご説明しましたように当社の収益力は確実に向上していますし、何よりも当社CFOとして私が責任を持って当社メンバー一丸となって投資家の皆様により一層ご安心いただける財務状態にするよう努めてまいりますし、皆様へ積極的な情報発信も続けていきます。

―そういえば最近Twitterを始められて坂本さん個人の情報発信を積極的にされていますね。

坂本:元々M&A畑出身なのでその周辺領域と当社CFOとしてのコメントも適宜織り交ぜながら発信しています。気軽に始めてみたのですが楽しいですね。地道にコツコツと呟いていますので、ご興味あればそちらもぜひご覧ください。

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◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。

クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入


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