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【貸付先(海外資金需要者)メッセージ】「メキシコ女性起業家支援ファンド」シリーズ

国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)における「1.貧困をなくそう」および「5.ジェンダー平等を実現しよう」を目指す『社会的インパクト投資(※1)』の一環として、当社が【社会的インパクト重視ファンド】に位置付けている「メキシコ女性起業家支援ファンド」シリーズ。おかげさまで、期日にしたがって順次償還実績を重ねる(※2)とともに、現在も募集を順調に進めさせていただいております(※3)。

本ファンドシリーズの貸付先(海外資金需要者)であるSOFIPA CORPORATION, S.A.P.I. DE C.V., SOFOM, E.N.R.(以下「SOFIPA社」)は、メキシコにおいて主に女性起業家向け貸付を行うマイクロファイナンス機関です。今回は改めて本ファンドシリーズの魅力をお伝えするために、SOFIPA社経営陣から届いた投資家の皆様へのメッセージをご紹介いたします。

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※1 社会的インパクト投資とは、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現するための投資手法を指します。本ファンドシリーズの主に社会的なリターンにつきまして、詳しくは以下の『社会的インパクト投資レポート』をご覧ください。

※2 本ファンドシリーズの償還実績につきまして、詳しくはこちらの満期時運用レポート( https://platform.crowdcredit.jp/operation/index/48 )をご参照ください。

※3 現在募集中のファンドにつきまして、詳しくはこちらのファンド情報( https://platform.crowdcredit.jp/fund/ )をご確認ください。

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以下、SOFIPA社経営陣からのメッセージの当社翻訳をお届けいたします。

メキシコ オアハカ州
2021年1月25日

クラウドクレジットの投資家の皆様

まずはSOFIPA社を代表して、日本の投資家の皆様、皆様の大切なご家族の健康を心よりお祈り申し上げます。

この度はこのようなかたちでご挨拶する機会をいただき、大変嬉しく思っています。

2020年は、世界的に健康および経済の両面で非常に困難な年でした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、私たちが予定していた新支店の開設、市場の拡大等の計画も変更を余儀なくされました。

資金調達の面でも困難が伴いましたが、クラウドクレジットを通して投資家の皆様の大切なご資金を、銀行などにアクセスが難しいピラミッドの底辺に位置付けられてしまっている貧困層の方たちへ、彼女らの生活を向上させる金融ソリューションとして継続的に提供できたこと、とても感謝しております。

SOFIPA社の活動内容および2020年の取組みをいくつか紹介させてください。

米州開発銀行(Inter-American Development Bank、IDB)によるコーポレートガバナンス認定(GIF認定書の受領)

2020年、私たちは国際的なコーポレートガバナンス(企業統治)のルールに基づいて、優良に管理されているとIDBによって認定されました。

モラトリアム対応・貸付期間延長のためのポリシーを確立

COVID-19によるパンデミック中の貸付期間延長を許可するための一連のガイドラインを策定しました。

資金調達の多様化

現在、クラウドクレジットを含む6社の海外ファンドおよび3行の開発銀行からの資金提供を受けています。

新商品の組成と取組み

テスト販売期間を設け、資金需要者の反応やニーズ等を考慮したうえで、個人のビジネスサポートに特化した商品“MASBISNE(個人事業者支援ローン)”をリリースし、2018年9月に当商品のみを取り扱う支店を開設しました。現在ではオアハカ州、メキシコ州およびメキシコシティ内の9支店にて取扱いがあり、私たちのローンポートフォリオの30%を占めています。

資金需要者、サービスの拡大

現在39,000人の資金需要者へサービスを提供しており、うち90%はシングルマザー等の女性起業家向けローンです。“CREDI-IMPULSO MUJER(女性起業家支援ローン)”を提供する36支店と“MASBISNE(個人事業者支援ローン)”を提供する9支店の合計45支店で営業しています。貸付ローンポートフォリオは、対前年比で2017年+17%、2018年+26%、2019年+14%と年々増加しており、2020年はCOVID-19の影響もありましたが、対前年比+13%の増加となっております。

私たちはメキシコ国内において7つの州(オアハカ、ゲレロ、ミチョアカン、プエブラ、グアナファト、メキシコシティおよびメキシコ州)にて事業を行っています。317の自治体にてサービスを提供しており、毎年範囲を広げておりますが、私たちはメキシコ国内の大都市・自治体をメインとせず、銀行等のアクセスに制限のある僻地の自治体をターゲットに事業拡大しております。

2019年の下半期には、“CREDI-IMPULSO MUJER(女性起業家支援ローン)”に特化した支店を沿岸地域や山岳僻地に5支店開設しました。2021年にも新たな支店開設を予定しており、支店数を計52支店、資金需要者を計47,000人まで増やす計画です。

新しい信用調査システム・アプリケーションの利用

このアプリケーションは、貸付組成時に資金需要者個人の信用履歴を現場の貸付担当者が即座に確認できるものです。現場の貸付担当者が相談を受けた内容等を入力、データベースとして情報を共有/報告することも可能となっています。このツールを利用することで、対面面談のみではなく、携帯電話でも新規資金需要からの相談に対応することがスムーズとなりました。

増資について

私たちは2020年11月末に1,000万メキシコペソ(約5,200万円、1メキシコペソ=5.2円換算)の増資を行いました。これは今後の事業拡大に向け、経営の安定および体制強化を図るためのものです。この困難な状況下においても、私たちは金融ソリューションを提供し続け、2020年度も黒字で終了しております。投資家の皆様に安心してSOFIPA社に投資を続けていただける自信となっております。

Fitch Ratings Méxicoの格付

2020年6月、SOFIPA社は格付会社Fitch Ratings Méxicoから長期:BB+(MEX)、短期:B(MEX)(訳者注)の格付を付与されました。

訳者注:これらの格付は、メキシコ国内の他の企業と比較した場合のレーティングを示すものです。

私たちは一歩一歩ですが、着実に毎年目標を達成してまいりしました。私たちの使命は、銀行アクセスの困難な方たち、女性起業家の方たち、彼女らの生活の向上やビジネスの拡大を目的とした金融ソリューションを提供することであり、これからも多くの資金が必要となります。そのため、国内外の投資家の皆様と、長期的な信頼に基づいた良い関係を築いていけたらと思っております。

SOFIPA社の理念やビジョンに賛同いただけましたら、ぜひこれからもご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

M.B.A Francisco Hernández Díaz
SOFIPA社Co-founder/CEO

◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入

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