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僕なりに地下アイドルのおもしろさを考えてみた

先日、こんなポストをしまして。

僕の言いたいことはほとんどこのポストに入ってるんですが、もうちょっと詳しく書いてみたいなと思ってこのnoteを書いております。

僕がアイドルにハマったきっかけというのは以前の記事にも書いた2010年にももクロがTIFに出たときの映像を2011年頃にYouTubeで観たからなのですが、これ以降はももクロ~乃木坂とメジャーなアイドルにハマり、2015~16年あたりから地下アイドルのライブを観るようになっていき、今に至ります。

上の僕のポストの話は地上(メジャー)アイドルでも地下アイドルでも起こりうることなのですが、活動サイクルが早く、ライブ活動がより密であり、アイドルとファンの距離が近い地下アイドルの方が起こりやすい(観測しやすい)かなと思っています。

地上アイドルはオーディション段階から多く人間が関わり、それなりに長い準備期間を経て表舞台へと送り出されます。なのでお披露目時点である程度“型”ができてるわけですね。(それでも厳しい目で見れば未熟でしょうが)

それに比べて地下アイドルはオーディション合格から数度のレッスンでステージに立つことが多くあり、前世(以前のキャリア)がなく初ステージの時点で完成されている子は稀と言っていいでしょう。また地下アイドルはライブ後の特典会(チェキ会)がありますが、ファンへの対応などをレッスン(?)している運営などはほぼいないと思いますので、オタクとチェキを撮って数十秒間トークするという特殊なコミュニケーションスキルが必要にもかかわらず、かなり未熟な状態で放り出されます。

そんな未熟な状態でそれなりに金をとるステージに出すのはどうなんだとか親御さんへの責任は?とか、つつこうと思えば無限に色々言えますが、今はそのことについて批判したいわけではないので置いておきます。

オタク側としてもそのような前提は理解していますので、個人的にはまず最初は運営側が何をしたいのか、どういう方向性を目指しているのか、を観ていることが多いです。
スタート時点でアイドルのパフォーマンスが未熟なのは当たり前なので、関わっている大人がどういう準備をしてきたかが大事だと思っています。

たとえば、楽曲の方向性が定まっているとか、アレンジや音がちゃんと作り込まれているとか。振付にしても同じです。
衣装については、単純に作り込み=金額な部分もあるので、コンセプトが明確であればよいかな。
その時点でステージに立っているメンバーにはとうてい表現しきれていないものが詰まっていると、個人的には嬉しいです。
ステージ以外ではアー写などのコンセプトアート、チェキ券のデザインなどにも意図を感じられるといいですね。

地下アイドルのオタクというのは、やはり能動型のオタクなんですよね。
楽曲やビジュアルにコンセプトを(勝手に)見い出し、それを演じる・表現するメンバーがどのように選抜されたのか、など、説明されていない部分の“文脈”を読み解く(ある意味妄想のようでもありますが)ことが楽しくなってくる。

で、ここで、“僕自身は”と注釈が入るんですけど、逆に運営からコンセプトや演出の意図をあんまり説明されるのは萎えちゃう。
そこは妄想させてくれよってな感じですね。
ただ、説明を聞いて、自分の考えと運営から出された“正解”を照らし合わせて留飲を下げたいオタクもいると思うので人それぞれかな。

そんなように最初は何が何だか分からずパフォーマンスをしているアイドルさんたちですが、同じ曲を歌ったりダンスすればするほど、それが身体に染みついて、ほぼ“無”の状態でもパフォーマンスできるようになってくる。
すると今度は“自我”が芽生えてくるわけですね。
いや元々自我はあるだろって話ですが、ステージ上でのね、自我がね。

そこで自分から楽曲や振付を創作し始めるクリエイティブ方面に進むアイドルさんもいて、それはそれでいいとは思うんですが、僕が最初のポストで書いたのは、あくまでも与えられた楽曲とダンスの中でそれぞれが“個”を出して表現をし始める瞬間、それが好きなんですね。

さっきも言ったように、運営が何らかの意図を持って楽曲やダンスを創っているとして、アイドルさんが場数を踏んで肉体的な動作は十分に習熟したところで、その運営が作品に込めた意図を自分なりの解釈で歌い、踊り始める、借り物だった歌やダンスが、観る者の心を突き刺す武器になっていく。

目線、表情、指先、声、それらが、明らかに変わったな、と感じられるその瞬間が、僕は本当に好きなんです。

これは週に1回、月に数回ライブを観ることができて、そしてライブ後には本人たちと直接話すことができる地下アイドルだからこそ、連続性の中での変化を感じられて楽しめるのではないかなと僕は思っています。

とまぁ1ポストから話を広げて色々書いてみましたが、オタクが100人いたら100人の楽しみ方があると思うので、ぜひ聞いてみたいなぁ。
このnoteを読んでくださった地下アイドルのオタクのあなた、ぜひあなたなりの楽しみ方を書いてみてください!

おわり。

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