「天気の子」感想・批評

どうも、クルシェと申します。初投稿となりますがよろしくお願いします。今回は新海誠監督作品「天気の子」についての感想・批評を綴っていきます。

まずは総合評価ですが、ここでは100点満点とします。基本的に~30点→イマイチ、31~60点→平均、61~90点→とてもいい、91~→最高級と位置づけます。

気になる天気の子の評価点ですが、僕としては

「72点」とします。

作画は文句なしです。作画だけで見たら近年稀に見る出来の良さではないでしょうか?

しかしなぜ72点なのか…その理由をこれからお話していきます。



ここから先はネタバレを大いに含みます。まだ見ていないという方やネタバレが嫌いな方はここでブラウザバックすることを強く推奨します!



主人公の帆高が地元の神津島から家出をして本土(東京23区内)にフェリーで向かうところからストーリーが展開していきます。フェリーのシーンではゲリラ豪雨が降るのですが、その後に大きな水の塊に打たれ、船から落ちそうになるシーンがあります。船から落ちそうになった所をライターの須賀圭介に助けられ、後に帆高をライターにスカウトすることとなります。

圭介にライターとしての仕事を与えられるまでは放浪生活を送っていた帆高。途中紙袋に入った拳銃を拾います。その後重要人物となる陽菜にハンバーガーを差し入れされたことが2人を巡り合わせることになります。

物語の途中で陽菜が夜の店のスカウトに連れられるシーンがありますが、そこで帆高は拳銃を発砲してしまいますが、これが更に帆高と陽菜の距離を近づける要因となります。

そこから帆高と陽菜、そして陽菜の弟、凪の3人で晴れを届ける仕事をするが、花火大会の日に晴れにするという依頼の時にテレビに映って以来、その仕事を休業することになった。

そのあと帆高の拳銃所持と捜索願が出ていたことによる警察の介入、陽菜と凪に対しては児童相談所が介入するなどの出来事があり、3人は離れ離れになることを危惧して逃亡を決意するが、大雨や降雪などにより交通網が麻痺し、池袋のラブホテルで宿泊することに。しかし陽菜は「晴れ女」としての能力の乱用の代償として体が薄くなりつつあり、ついにラブホテルの中で消失。そしてラブホテルに警察が突入したことで3人はバラバラになってしまう。

陽菜が消えた原因を知っていた帆高は、警察から逃げて代々木の廃ビルの上にある鳥居から陽菜の元へ行く。そこで陽菜を救い出すことに成功するが、その後陽菜は保護され、帆高は警察に再逮捕され、高校卒業まで保護観察となる。そして帆高は高校卒業、東京本土の大学に進学して陽菜との再会を果たした。


というのが全体のストーリーです。色々端折ってるところがありますが、ここでも新海誠監督の作品の良さは現れていると思います…が。

この中だけでも「本土に来た理由がただの家出」「拳銃所持及び拳銃発砲(終盤警察相手にも拳銃を向けるシーンあり)や公務執行妨害などの様々な犯罪行為」と、感情移入するには少し重いというか…独特すぎるのが評価低めになってしまったポイントではあると思います。更にこれは個人の好みなのですが、「途中での音楽乱用」はすこし首を捻ってしまいました。スタッフロールが2回流れるのもあまり好みではなかったですね…

そして途中で「君の名は。」の主要人物が出てくるシーンがありますが、そこでも正直「君の名は。に縋ってるなぁ」という気はしました。完全新作なら「君の名は。」との関係を0にして欲しかった、というのが本音です。

その他の部分や全体のストーリー構成自体はとても出来が良く、流石新海監督だなと思います。

そういった意味では素晴らしい作品でありながら、少し物足りなさがあったかなと思える作品でした。ですので総合評価は72点としました。


なにか感想、批評、意見等あればなんでも言ってください。できる範囲でお答えしたいと思います!では今回はこれにて失礼します!!