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人として接する

会社を辞めるときに、
新人のときから知っている後輩が、
わざわざ新幹線代を払って、
会いに来てくれた。

10年前のポンコツ話しをネタに酒をかわす。
たしか、北海道のせたな町あたりの
温泉にも一緒に入った。

今振り返っても、とにかくポンコツであった。
そしてよく会社に入れたなぁとも思う。
ちなみに彼は今、立派に仕事をしている。

10年間の仕事の話しを聞くと、
社内でいろいろあったようだ。
よく心折れず、耐えたと思う。
なぜ耐えれたのかと聞くと、
「人の役に立ちたかったから」
と返ってきた。

医療従事者や生命関連企業で働く人たちにとって、
「人のために働く」
という考えは、心に染み付いているとつくづく感じる。
患者さんに役に立つための職種であると
言っても良いからだろう。

もちろん、他業界の人たちもそうかもしれない。

ただ、ぼくはモチベーション高く働き続けるためには、
「自分のため」を忘れてはならない
とも思っている。

「ところで、なぜ、新幹線代を払ってまで、会いにきてくれたん?」
と2次会の終わり際に聞いてみた。
「一人の人間として接してくれたからです」。

なるほど。
そして、なんか嬉しかった。

思い返すと、ぼくは彼の仕事に対しては
ポンコツだとはっきり言うが、
人格を否定したことは無い。

会社員として働くからには、
会社に求められていることを
やらねばならない。
だから、できていない仕事に対しては
厳しく接する。

ただ、ヒトとしての多様性を尊重することは
忘れてはならない。

彼の一言で、
自分の強みのようなものを
気づかせてもらった。
「人として接している」。

ありがとう。
そして、これからもよろしく!

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