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光のわたしと闇のわたし。

自分が光であるとき、どこにいても、世界は明るくまぶしい。
安心で温かい。
そばにあるものや、ともにいてくれる人たちを、照らしたり、温めたりしたいと願う。
光である喜びが体に満ちて、それがあふれて、世界に溶けていくのが、嬉しい。

自分が闇であるとき、心はしんとしている。
目を閉じると本当に真っ暗になるけれど、そっと開いた目であたりを眺めると、美しい星々がみえる。
青っぽく光っていたり、温かなオレンジ色だったり、微笑むような紫だったり。
ああ、きれいだなあと、うっとりする。
自分が光だったときには、目を凝らしてもよくわからなかった、うっすらした色。やさしい色。消えてしまいそうな儚い色。
闇のわたしには、そういう色がまぶしくみえる。
それが喜びになって、わたしの内側を照らす。ぽうっと照らす。

怖くなって、目を閉じてさえしまわなければ、闇も温かい。
瞬く星々が目に映り、それがあんまり嬉しくって、涙のようにじゅわっと氣持ちに沁みていく。
世界がわたしに溶けていく。それが、嬉しい。

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