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花。貴石。そして笑顔。

わたしは花が大好きです。

花が嫌い……という方には、あまりお目にかかったことがありません。
興味がない、という方はいらしても、嫌い、とまでおっしゃる方は、記憶にある限り、お会いしたことがありません。
役に立つ、といえるものではないのに、なぜか花は人の心を魅了してやみません。

作家・カウンセラーであり、同時に現代精神世界の指導者ともいわれるエックハルト・トール氏は、著書『ニュー・アース』(吉田利子訳/サンマーク出版)のなかで、花に、植物の「悟り」をみることができる……と語っています。
トール氏のいう広義の「悟り」とは、単純な「進化の延長線上にはない」、生物の「飛躍的変化」。
茎や葉っぱの「飛躍的変化」である花という存在を、トール氏は、植物の「悟り」と呼びました。
進化の過程において、植物が「別の次元」への「飛躍的変化」を成し遂げた成果。それが「花」であると、トール氏は語ります。

同様に、地中に存在する鉱物について、トール氏は続けます。
硬くて重たい石や岩。それが、分子構造の「飛躍的変化」によって、光を透過させる結晶となることがある──と。ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルド、水晶などの、宝石・貴石と呼ばれるものたちです。
確かに、そういう美しい貴石たちは、「別の次元」への「飛躍的変化」を遂げた、という表現が似合う氣がします。
そして、この鉱物の変化を、トール氏はやはり、「悟り」と表現しています。

「悟り」の概念を、自分の言葉で説明しろといわれたら、とても難しいことですが、トール氏のいうように、花や貴石たちが悟りの状態にある──ということなら、感覚的に理解できます。
真善美、という言葉の、「美」にあたる部分、といえるのかもしれません。
「真理に到達する」のも、「善い行いを全うする」のも、簡単なことではありませんが、花や貴石を「ただ美しいと感じる」ことならわたしにもできます。その「美しい」という説明できない感覚が、自分を至福に導くことを……全身で味わうことならできます。
そう捉えると、花や貴石は確かに、「悟り」を体現している身近な存在といえそうです。

花や貴石が、植物や鉱物にとっての「悟り」であるのなら、わたしたち人間にとっての「悟り」はいったいなんだろう──と、思いを巡らせます。
「真」と「善」のほうは置いておいて、ただシンプルに「美」を感じるという視点から。
わたしに体現できる美しい行為。
その美しさを感じるだけで、自分もまわりも喜びに満たされるような、そういう何か。
その問いに対してわたしが思いつく答えは、たったひとつしかありません。

笑うこと。

唐突だと感じられるでしょうか。
それとも、なんとなく共感できると思っていただけるでしょうか。

ここで少し、「笑う」という行為を客観的に眺めてみたいと思います。
あらためて世界をみまわしてみれば、笑うことのできる動物は、決して多くはありません。類人猿の他、最近はネズミの仲間も、人の耳には聴きとれない超音波の声を発して笑っている、という研究結果がでていますが、人間のように自由自在に笑うことができる動物……という括りになれば、それはもう、人間以外には存在しません。

逆の見方をすれば。
生物が「ただ生存していく」ためには、「笑う」能力は必須ではない、ともいえます。
考えてみれば、確かにそうです。
視力や聴力などの五感、内臓の働き、筋肉の運動、それから同じ感情でも怒るなどの情動は、わたしたちが「生存していく」ために、確かに必要である、という氣がします。
でも、笑いは?
氣持ちの上では、絶対に大切!と答えたいもの。
けれど、こうして俯瞰してみると、生存していくための「進化の延長線上」に、笑いは存在し得ないかもしれない……という氣持ちになってきます。
むしろ、生存という次元から「別の次元」への「飛躍的変化」。
花や貴石と一緒です。

だとすれば、「笑い」はわたしたちにとっての「悟り」──という表現は、あながち間違いでもなさそうで、その視点から、少し想像をふくらませてみます。

もしも、花が野原にあふれるように、人の「笑い」が世界中にあふれていたら……どうでしょうか。
誰もが笑顔でいられる世界。
色とりどりに咲く花のように、たくさんの人の笑顔や微笑み、笑い声、そういうもので、世界が彩られていたら。
子どももおとなも、みんなが生き生きのびやかに、歌ったり笑ったりしていたら。
誰もが相手を思いやり、自分の心に正直に、満たされた笑顔で生きていたら。
誰も彼もが、嬉しそうに笑っていたら!
どう控えめに想像しても、それは、幸せに満ちた世界です。
誰もが笑う世界では、誰もがのびのび暮らせます。
誰もが笑う世界では、誰もがやさしく暮らせます。
誰もが笑う世界では、誰もが自由に生きられます。

誰もが笑って生きる世界は、もしかすると、わたしたちの「進化の延長線上」にあるのではなく、「別の次元」にあるのかもしれません。
でも、その次元に上昇する方法を、わたしたちは既に知っています。
笑えばいい。
世界から贈られる日々に、笑うことでお還しをすればいい。
花という形態を手に入れた植物や、透き通ることを知った鉱物のように、わたしたち人間は既に、笑い方を知っている。
だから、笑えばいい。

笑えない日があってもいい。
ただ笑えるときに、笑えばいい。
ひっそりした小さな微笑みでも、安堵の笑顔でも、ときには泣きながらの笑顔でも。わたしたちは笑うたびに、少しずつ、少しずつ、次元を上昇していく。氣がついても。氣がつかなくても。
たくさんの花たちが人知れず咲いて、世界をやさしく飾るように。
体を透き通らせた貴石たちが、地面の下で、人知れずやさしい音を奏でるように。
だから、笑えるときに、ゆっくり、ゆっくり笑えばいい。
そうして、自分に、地球に、幸せを満たしていこう。


さて、最後に、素敵な記事をふたつ、ご紹介させていただきます。
世界からのやさしいメッセージをいつもわたしに届けてくださる、森のこびとさんの記事です。
まずはプロフィール欄からの引用です。

妖精やユニコーンにドラゴン...見えないお友達と共に生きる娘のお話。 未来の地球の人々は、まるで森のこびとのように自然の中で暮らしているんだと話します。 時代が大きく変わろうとしている今、私たちはどこへ向かうのか?ヒントになれば嬉しいです。

「見えないお友達と共に生きる娘」とあるのは、「宇宙の記憶」を持って生まれてきた、森のこびとさんのお嬢さんです。一般に、レインボーチルドレンと呼ばれる、素敵な感覚を持たれたお嬢さんなのだと思います。
記事に登場するお嬢さんのお話は、なんていうのでしょう。もうすっきり明るく潔い、読んでいてたまらなく愛おしくなる世界。

どちらもさらっと読める短い記事ですので、わたしが敢えて内容を説明するのは控えます。
ぜひ(というより、必ず!)、ふたつの記事をぽちっとして、「笑い」にまつわる地球からの、宇宙からのメッセージ、受けとってくださいね!

森のこびとさん。お嬢さん。ありがとうございました!
心からの感謝と、感謝からあふれる笑顔が、おふたりに届きますように。



追伸
こちらの記事に、複数週にわたって、ふたつのコングラボートが届きました。スキをくださったみなさま、記事にご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!

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