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Green Day / Saviors

 『Dookie』から30年という事実に打ちのめされている。20代の私は『Dookie』を聴いて「ビートパンク?というかブルーハーツ?」と思ったりしたものだが、程なくしてブルーハーツはブルーハーツ、グリーン・デイはグリーン・デイという、当たり前の感想になるのだが、それも忘れていた。そうか30年か…。
 30年がどうとか、『American Idiot』から20年とか色々トピックはあるのだが、それより何より「グリーン・デイだ!」といえる音がここにあることが嬉しいし、上がる。そして“The American Dream Is Killing Me”が最高だ。タイトルだけで言いたいことがわかりすぎるほどわかるし、1曲目に持ってくる意味も明快。それこそ“Basket Case”や“American Idiot”に匹敵するアンセムと言っては言いすぎだろうか。
 グリーン・デイは大晦日のパフォーマンスで“American Idiot”の歌詞を変えてMAGAを批判したことで炎上し、イーロン・マスクまで出てくるような騒ぎになっている。もともとブッシュを批判した曲だったので何の不思議もないのだが、まあ怒る人は怒るということか。

 そしてグリーン・デイは今夏のスタジアム・ツアーを、スマッシング・パンプキンズ、ランシド、ザ・リンダ・リンダズという豪華ラインナップで行うそうだ!女子高生がブルーハーツのコピーバンドをやる映画に感化されてバンドを始めた十代の女の子(ザ・リンダ・リンダズ)がグリーン・デイと一緒にツアー回るって何の伏線回収?と個人的に感慨一入。


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