タカハシレイジ

1968年生まれ/宮城県在住/脳卒中により右上下肢麻痺/音楽/落語/サッカー(主にベガ…

タカハシレイジ

1968年生まれ/宮城県在住/脳卒中により右上下肢麻痺/音楽/落語/サッカー(主にベガルタ仙台)/ その他スポーツ/酒 記憶力があやしくなってきたので、備忘録がてら文章にしてみる。

最近の記事

The Jesus & Mary Chain / Automatic

 ジーザス&メリー・チェインの3rdアルバム、1989年リリース。「JAMCといえば」のギターノイズとポップなメロディは相変わらず。1st『Psychocandy』と比べればノイズがやや抑え目で、2nd『Darklands』よりもBPM速めの曲が多いせいか意外に聞きやすく明るいイメージ。ドラムはほとんど打ち込みらしいが、唯一人間が叩いている10曲目の“Gimme Hell”もフレーズが打ち込みっぽいのは何なのか。  次の4枚目『Honey's Dead』(1992)にダンサブ

    • The Rolling Stones / Dirty Work

       ザ・ローリング・ストーンズ1986年のアルバム。何度目かの(そしておそらく最後の)ストーンズ混乱期の作品で、特にミックとキースの仲が最悪だったと言われている。ロニー・ウッド&ボ・ディドリーのところでも触れたが、この3年後にアルバムを発売してワールド・ツアーを行うとは、この時点ではとても思えなかった。  そんな複雑な時期の作品だからか、内容よりもバンドの内情で語られることが多く、また内容の評価にしてもまちまちだ。キャリアの長さも手伝って埋もれがちであり、過去の傑作と比べると

      • Little Village / Little Village

         ジョン・ハイアット1987年のアルバム『ブリング・ザ・ファミリー』にライ・クーダー、ニック・ロウ、ジム・ケルトナーが参加。そのメンバーがバンドを組んで1992年に発表したのがこのアルバム。  当時、ジョン・ハイアットというミュージシャンを知らなかったのだが聴いてみたらこれ(ブリング・ザ・ファミリー)が良くて、その4人が組んだバンドということで楽しみにしていた。そして、期待通りの好盤だった。  ヴォーカルはジム・ケルトナー以外の3人がとれるのだが、やはりというかジョンがリ

        • Tom Petty & The Heartbreakers / Let Me Up (I've Had Enough)

           トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ1987年の作品。なかなか代表作には上がらないアルバムを何故選んだかというと、単純に何度も聴いていて思い入れが深いから。実はCDプレーヤを買ったばかりの時期に入手したうちの一枚で、最初から何十枚も買う経済力はないので(当時19歳)数少ないCDを繰り返し聴くことになる。そんな時期なので知らないバンドの新譜をジャケ買いする余裕は当然なく、知っている上にラジオで聴いてから買ったと思う。  1曲目の“Jammin' Me”「Take back

        The Jesus & Mary Chain / Automatic

          Raspberries / Pop Art Live

           エリック・カルメンの訃報が伝わり、萩原健太さんがエリックのソロとラズベリーズのプレイリストを公開していた。  ラズベリーズは好きで良く聴いていたが、健太さんのプレイリストを聴いて再燃、Apple Musicを検索していて見つけたのがこの音源。ラズベリーズ2004年の再結成ライヴを収録した2枚組CDで、リリースは2017年。もともとの活動期間が短く、オリジナルアルバムが4枚しかないのだが、逆に一回のライヴで全ての時期を楽しめることになっている。  気になったので収録されて

          Raspberries / Pop Art Live

          Vaughan Brothers / Family Style

           スティーヴィー・レイ・ヴォーンとジミー・ヴォーンの兄弟によるアルバム。スティーヴィー・レイがヘリコプター事故で亡くなったので遺作となってしまった。没後のリリースなのでSRVの意思がどれだけ入っているかは知りようがないが、1990年8月27日に亡くなり9月25日のリリース(Wikipediaによる)というスピードなので、曲順やミックス含めほぼ出来上がっていたのでは?当時はそこを気にしてはいなかったが、亡くなってすぐのリリースに飛びついたことは覚えている。  作曲者で見ると兄

          Vaughan Brothers / Family Style

          Liam Gallagher & John Squire

           リアム・ギャラガーとジョン・スクワイアがコラボ・アルバムを作成したというアナウンスからずっと楽しみにしていたが、年明けのシングル“Just Another Rainbow”と2月の“Mars To Liverpool”で期待をさらに増幅させてのアルバムリリースとなった。  “Just Another Rainbow”がジョンのギター弾きまくり曲だったが、アルバム全体では思ったよりバラエティーに富んだ内容で、ギターがメインでありながら押し引きのツボを押さえたというか、瑞々し

          Liam Gallagher & John Squire

          Robert Cray / Strong Persuader

           1986年リリース。当時はCDとアナログレコード混在の時期で、私が買うものもまちまちだったが、これはレコードで購入。ロバート・クレイをレコードで買う18歳は今思うと渋いが、当時はクラプトンとジョイント・ツアーをするなどロック好きからしても注目株だったし、グラミーのコンテンポラリー・ブルース・アルバムを受賞した話題作だった。  しかしこの「コンテンポラリー」というのは便利なようなわかりにくいような言葉だ。「1986年の最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞」とフルでい

          Robert Cray / Strong Persuader

          Bob Dylan & Grateful Dead / Dylan & The Dead

           1987年のボブ・ディランとグレイトフル・デッドのツアーを収録したライヴ・アルバム。リリースは89年。  当時ボブ・ディランはあまり聴かず、グレイトフル・デッドにいたっては全く聴いたことのない私がなぜ買ったのか?おそらくビッグ・ネーム2組の共演ということで、入門編として勉強してみようという気持ちがあったのだろう。そしてその目論見は脆くも崩れ去った(笑)全てディランの曲である。つまりグレイトフル・デッドの曲を知りようがないし、未聴の人間が演奏だけでデッドを知るのは至難の業。

          Bob Dylan & Grateful Dead / Dylan & The Dead

          Ronnie Wood & Bo Didley / Live At The Ritz

           ロン・ウッドとロニー・ウッドどっちが正しいんだ問題。昔はロンが正しくてロニーは愛称か?それともRONNIEと書いてロンと読むのか?など考えたこともあったが、いまだによくわからない。ウィキペディアによると両方使っているらしいが、どういう使い分けなのかは不明。このCDのジャケットも英語表記ではRONNIE WOOD、日本語表記はロン・ウッドになっている。諸々の情報から推察するに、少なくとも現在本人及び英語メディアは『Ronnie (ロニー)』を主に使っているが、日本のメディアや

          Ronnie Wood & Bo Didley / Live At The Ritz

          The Last Dinner Party / Prelude To Ecstasy

           元々noteではブルースのレコードについて書くつもりだった。数が多いのと年代が幅広いことでどんな内容か忘れることがあるし、古いブルースマンは名前が紛らわしいケースが多々あるから。ハッシュタグに「備忘録」と付けたのもそれが理由。なのにいつの間にか新譜についても結構書いてる。病気になってから聴く時間はたっぷりあるし、サブスクのおかげで居ながらにして新譜が聴けるのは助かる。  そんなこんなで新譜も新譜、ニューカマーのデビューアルバムである。"Nothing Matters"のビ

          The Last Dinner Party / Prelude To Ecstasy

          片麻痺が左手(非利き手)を使うということ

           右利きの人間が右の片麻痺になったときの1つの例として、左手の練習などについて書いてみたいと思う。左手の練習は厳密にはリハビリではないのかも知れないが、自分の意識としては同じ流れだし、作業療法士(OT)のメニューに左手の訓練も入ることがあるので、リハビリの一部として考えることにする。  麻痺にせよ何にせよ、利き手が使えなくなることを想像したことはない。母親がくも膜下出血で片麻痺になったが、そのときは歩けず車椅子生活になることの方が大変で、手の麻痺どころの騒ぎではなかった。だ

          片麻痺が左手(非利き手)を使うということ

          Robert Johnson / King of the Delta Blues Singers

           『King of the Delta Blues Singers』と『King of the Delta Blues Singers Vol. II』の2枚、入手したのは20代。当時はそれほど夢中にはならず、クリームがカヴァーした“Cross Road Blues”やストーンズがカヴァーした“Love In Vain”を興味深く聴いたというような感じで、言ってみれば資料みたいな聴き方だったかも知れない。  年齢とか、音楽をたくさん聴いてきた経験とか、理由は色々あるんだろう

          Robert Johnson / King of the Delta Blues Singers

          B.B.King / Live In Cook County Jail

           Cook County Jail、クック郡刑務所、でのライヴ。アメリカ、イリノイ州内の行政区画で、シカゴがあるのがクック郡である。映画『ブルース・ブラザーズ』の舞台がシカゴで、クック郡刑務所がオープニングとエンディングに登場する。それが頭にあったのではないかと思ったりもするが、買った理由は実は記憶にない。  シカゴ・ブルース界隈のギタリストは歌うときは弾かない、弾くときは歌わないケースが少なくないが、B.B.キングはその代表だろう。歌いながら弾くのは難しいとか、歌わないと

          B.B.King / Live In Cook County Jail

          The Linda Lindas / Growing Up

           グリーン・デイ『Saviors』のところで言及した、ザ・リンダ・リンダズについて。  2023年の個人的ベストに入れたものの、リリースは2022年だった。確かに昨年良く聴いたとはいえ、我ながらいい加減。今さらやり直しはしないが、次はしっかり確認しようと反省。  閑話休題。  SNSから火がついたらしいのだが、私が知ったのはYouTube。面白がって色々見ていたら、みのミュージックで紹介していて、おかげで色々知ることができた。(動画はアルバムリリース前だが)みのさんが言及

          The Linda Lindas / Growing Up

          Green Day / Saviors

           『Dookie』から30年という事実に打ちのめされている。20代の私は『Dookie』を聴いて「ビートパンク?というかブルーハーツ?」と思ったりしたものだが、程なくしてブルーハーツはブルーハーツ、グリーン・デイはグリーン・デイという、当たり前の感想になるのだが、それも忘れていた。そうか30年か…。  30年がどうとか、『American Idiot』から20年とか色々トピックはあるのだが、それより何より「グリーン・デイだ!」といえる音がここにあることが嬉しいし、上がる。そし