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アメリカのCSA事情③ CSB?

今回は、CSA(Community Supported Agriculture)
のアメリカでの展開についてご紹介したいと思います。

1.そもそもCSAとは

CSA(Community Supported Agriculture)とは
日本語でいうと地域支援型農業。
地産地消を促し、どちらかというと地域の小規模
生産者さんと消費者をつなげるスキームです。
農業には先行投資が必要で、かつリスクもある、
むしろリスクは昨今の異常気象から増加しているので、
それを生産者さんだけではなく、消費者もパートナー
となって一緒に負担していきましょう、というのが
ざっくりとしたコンセプトです。

2.CSAは農家だけしか使えない?

では、CSA(Community Supported Agriculture)のスキーム
は、果たして農家さんにしか使えないのでしょうか?
CambridgeのCSAの定義からしても、
“community-supported agriculture:
an arrangement to buy food that is grown or produced
by local farms and businesses,
or the system of producing and buying food”
要するに、foodをLocal FarmsやLocal Businesses
から買う契約なので、必ずしも農家さんに限定された
話ではありません。
そこで、今回はよく見かける作り手さんが活用されている
ケースのご紹介です。

3. CSB???

CSAと似ているけれどちょっと違う。
これが今回紹介するCSAの展開例です。
この“B”、なんだと思われますか?

正解は“Bread”。
CSBとはCommunity Supported Breadのことです。
インスタなどでも沢山アップされているので
よかったら検索してみてください。
自家製酵母や、小麦やライ麦、こちらだと古代麦と言われる
Speltの無精製のものを使ったり、白砂糖を使わなかったり
塩にこだわったり。
色々こだわって作っている作り手さんのインスタが
沢山ヒットすると思います。
そして、この動きはCOVIDの影響で拡大している感じを
受けます。

COVIDで発展したものといえば、
オンラインコミュニケーション。
Zoomはあまりにも有名で今やすっかり私たちの生活インフラと
化していますが、インスタを通じて個人の作り手さんが直接
消費者に販売するというスタイルもCOVIDの影響で加速しています。
そして、インスタを通じて獲得した顧客はファン化しやすいと
感じていて、それとCSAのようなパートナーシップを形成する
スキームはとても相互関係が良い。

かくいう私も、CSAサポートを通じてオンラインで知り合った
こだわりのパンの作り手さんのCSB(Community Supported Bread)
にサインアップして、毎週ピックアップの日を楽しみにしています。

4. まとめ

今回はCSA(Community Supported Agriculture)が
農家さんだけの使うスキームではないこと、
その1つの展開例としてパン屋さんの例があること、
COVID以降インスタでの直接販売の動きを受けて
CSB(Community Supported Bread)も盛んになって
きていることをお話ししました。
これまでの常識からすると、パン屋を開くのは
店舗や調理機器への投資が多額だったり、一方で
食材ロス率の高さがネックになったりと
ハードルが高かったものが、直接販売✖️CSBで
作ることに専念しながらSmall Businessとしての
スタートしている例がアメリカでは増えている例を
ご紹介しました。
もし次回見つけたら、ぜひ試してみていただければと
思います。

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