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【8月5日(金)その1 福島市 桃にはまる】

福島駅に13:20に到着する。朝早く猫を病院に預ける必要があり、この時間が限界だった。皆さんを少し待たせてしまったかも。マイクロバスで最初の目的地「ももがある」に向かう。ここは、斎藤由芙子さんがたちあげた桃の加工場で、「桃がある」「桃ガール」の掛詞だ。20代から70代?までのガールたちがきびきび働いている。桃の皮をむき、切って、袋詰めし、あっという間に冷凍していく。速い。福島は桃の生産では国内9位ということだが、種類も多く、大変美味しい桃がある。

桃の冷凍作業をする女性
完熟桃を素早く袋詰めする
工場で働く女性たち
20代から70代?までのガールたち

ただ、桃は傷みがでやすいので、消費地に近い山梨などに比べ、少し不利である。そこで、桃を冷凍して出荷しているのだ。現地では3食、桃やリンゴだと聞き、フルーツ王国ふくしまを実感した。ここで冷凍のものを買ったのだが、目の前の美味しそうな桃の魅力に抗しきれず、つい、「あの~、この加工中の桃、一切れ、味見させていただけないでしょうか?」とねだってしまった!(この写真はない。あっという間に消えたからだ)地域の女性たちが新しいビジネスモデルに挑戦しているのは、本当に素敵だと思う。

冷凍桃以外にも、「おつけもも」も!

次に福島市内唯一の酒造「金水晶」へ行く。今は仕込みのシーズンではないので中に入れたが、時期によっては立ち入り禁止の場所である。納豆はだめ、とかいろいろ制限があるのだ。解説をしてくださった杜氏さんに、「やはり麹はお肌に良いのですか?」とバカな質問をしてしまう。「はい、仕込みをしている間は、本当に肌がつるすべになります」との返事で、やっぱり私ももっと発酵を学ぼうと決意を新たにした。ここでは試飲はなく、みんな、金水晶の大吟醸などを瓶で買って帰る。Tシャツやのれんに染め抜かれているロゴマークがかっこいいので由来を聞いてみたら、「金」「水」「晶」なんだそうだ!わかりやすい。

Tシャツの背中と紋3個
金 水 晶 の由来を聞く
酒の入る箱 福島市唯一の酒造
福島市唯一の酒造場だという 純米大吟醸を買う

次に古関裕而記念館へ行く。朝ドラで有名になった古関裕而だが、それまで実は、あれもこれもそれも、みんなこの人が作った曲だなんて知らなかった!5000曲以上を作り続けたなんて、ものすごいなあ。ドラマ以上にロマンチックだったのは、奥様との熱烈恋愛である。まだ一回も出会ったことのない人に、「クララ・シューマンさまへ ロバート・シューマンより」って書けるものだろうか?この翌月に古関は彼女を初めて訪ね、その翌月に電撃結婚している。
さらに驚いたのは、古関裕而が使っていた当時そのままという書斎である。机が3つある。アシスタントさんの机かなと思ったら、さにあらず。古関氏自身が、3つ同時に作曲することがあったらしく、順番に机を移動しながら、別々の楽譜に記述していたというのだ!ありえない!聖徳太子みたいだ。私は一個の原稿を仕上げるのでさえ、ぜんぜん集中できないのになあ。3つのメロディを同時に作れるって、頭の中はどうなっていたんだろう。まるで音楽界の聖徳太子だ。この階は写真が撮れなかったが、じっくり見るべき価値のある場所だった。

ピアノと説明板
古関裕而が使っていたピアノ


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