本の詩(うた)
◎本を読むと、
頭の中がうるさくなる。
今まで、
まとまらなかった言葉たちが
ウジ虫の如く、溢れ出す。
だから、メモ帳の用意が
欠かせない。
準備を忘れたら、
レシートの裏を引っ張り出す。
思考の過程を
書き残していく。
◎心も掻き乱される。
身体的な痛みが
突拍子もなく現れたり、
記憶を毛羽立たせる
柔らかい風が吹き荒れたり。
読めば読むほど、
頭と心に
邪魔が這い出る。
きちんと、その都度、
感情を処理する。
もしも、ぼーっと。
そのまま。
取り置いてしまうと。
それが壁となって、
きっと本は
読み終わらない。
◎でも、読み終えようが、
できなかろうが。
私の心の持ちようで
幸にも不幸にもなりうるから。
そんなことに悩むくらいなら。
私はもう1冊、
新しい本を読み始めたい。
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