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教養ドラマとしての大河、光る君へ

今年の大河ドラマは、時代は平安時代中期。
紫式部が主人公で、今は紫式部が源氏物語を書く前の青春記である。
我が家は、ツレと一緒に楽しく観ているが、
まぁいろいろ難点はある。

ただ今はとても忙しいので、まとまった文をこさえる時間が取れない。今回は抄で。

まず思うのは、これは平安時代にはネタをとった教養小説ならぬ、教養ドラマだ。

今週が典型だが、ポロ競技のような打球とか。
いかにもありそうな恋文の代筆とか。
散楽など、平安時代の風俗、貴族や庶民の風物を活写して、楽しい。
またここまで一貫しているのは、平安貴族の女性の勁さ、たくましさである。
俳優吉田羊ほかの女優陣がまた素晴らしい。

また高級貴族と言って平板な描写に終わらない描きかたがいい。

出仕させると出世するとわかっていながら、娘が可愛いので、出仕を拒む左大臣とか。
権力闘争から距離を置く道長とか。

そうでないかもしれないが。
意外とあってるかもしれない。

そういう左大臣がいてもいいし、
権力闘争に明け暮れる人物が、若い頃理想肌というのもありそうだ。

近代だけでなくて、昔から人は複雑だろうから。

こういう教養部分を除くと、
今のところメインストリームは、
ただの恋愛ドラマと言えなくもない。

教養部分を除くと民放のドラマ月九と、
なにが違うのん?
という疑問も生まれよう

何せ、脚本家は、あの大石静だ。

ボクは柔軟なので、
月九+教養ドラマでも、脚本が素晴らしければそれでいい。

でも大河ファンの中には、
それでは物足りないという人もいよう。

大河ファンが大河を観る理由は様々だが
一つは自分のビジネス人生に当てはめたいし、
歴史の真実、特に日本史の真実に触れることが重要らしい。

何が歴史の真実か?はさまざまだろうが。

だが、そろそろ物語も、動くだろう。
そこが前半の見どころだろう。

そこで手腕が問われる気がする。

教養ドラマ+月九では済まない修羅場が来る筈だが。

歴史を見れば。


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