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1982年春 I Will...

最初のテキストで「自分たちの卒業した年は、中高ともに卒業ソングのハズレ年」と書いたが、聖子ちゃんのあの曲が、1年早かったらなぁと思う事がある。その曲は、82年1月にリリースされた「赤いスイートピー」のB面、数ある卒業ソングの中でも大人気の「制服」である。
ただ、「今だったら・・・」という結果論かもしれない。

当時、作詩の松本隆さんは、「制服」の方が自信作だったそうで、A面B面を入れ替えてロングヒットさせるプランがあったらしい。結局は、A面の「赤いスイートピー」が予想以上に人気が出て実現しなかったようだ。

「予想以上」といわれると、確かに「赤いスイートピー」は、当時聖子ファンだった筆者も、ピンと来ないのが第一印象だったのだ。
聖子ちゃんのラジオ番組で最初にかかった時の印象は、「アルバムの中の曲みたいだな」。それがラジオで毎週聞いているうちにだんだんと好きになり、季節が春に移っていくのも相まって、さらに心に響き・・・という、一目惚れではなく、一緒にいるうちに惹かれてゆく感じだった。
B面の「制服」も同じく、今のように“The 卒業ソング”、“みんな大好きソング”ではなかった記憶である。
年を経て、卒業シーズンにいろいろなシチュエーションで取り上げられ、聖子ファンの人気投票でも上位に入るようになっただけでなく、世間一般でも知られる卒業ソングになっている。
どちらも「聴けば聴くほど」のスルメソング、思い出も熟成され、今ではおっさんのキュンキュンソングである。

今の時代って、卒業写真を合成したり、修整したり、卒業アルバムがスマホで見られるんだって。いろいろと言いたいことはあるけれど、今春卒業されたみなさん、素敵な思い出にして下さいね。

あ、そういえば、聖子ちゃんが中央大法学部の通信教育課程を卒業したというニュースも。

それにしても、今年は、まだ、桜、咲かないなぁ・・・

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