最後のバスタイム
今日はいつもよりゆっくりお風呂にはいった。
明日から浴室のリフォームが始まる。
赤ちゃんの横顔みたいに見える壁の模様も、だんだん音が大きくなって来ていた換気扇も、穴が開いてるお風呂のふたも、今日で見納めだ。
結婚して10年間は社宅住まいで小さな浴室だった。
子ども達とぎゅうぎゅう詰めで入るお風呂の時間も楽しかったけど、家を建てて一番うれしかったのは足を延ばして入れるこの湯舟だった。
ちょっと目を離した隙に湯舟ですべった1歳次女ちゃんと、それを助けようとした5歳の三男くんが二人一緒に溺れたことがあったなぁ。
思春期の長女ちゃんの長風呂に、弟たちは何も言えず静かに順番待ちをしてたっけ。
悔しい時、悲しい時はお風呂で泣くことにしてた。
子育てしてた頃はゆっくりお風呂に入りたい!って思ってたのに、結局今でも烏の行水だ。
7人家族だったころから、停電の時以外は一日も欠かさず働いてくれた我が家のお風呂。
お疲れ様でした。
明日はいつもより早起きして、朝一でお風呂掃除しよう。
感謝の気持ちをこめて
25年間、
楽しいバスタイムを
ありがとう。
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