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Webサイトのアクセシビリティ向上をインクルーシブデザインで支援する「アクセシブルウェブサイト構築サービス」/【CULUMU/ニュースリリース】

3,000を超えるNPOネットワークを活用した当事者の声とウェブアクセシビリティの知見をもとに、やさしいデジタルを当たり前にするウェブサイトの構築を支援します

様々な人々・社会と共創するインクルーシブデザインスタジオ CULUMUは、あらゆるユーザーが利用できるインクルーシブなプロダクトの構築を支援する、アクセシブルウェブサイト構築サービスの提供を開始しました。

これまでCULUMUでは、アクセシビリティを重視した画面デザインやウェブサイト制作の依頼が多くあり、着実に取り組んできました。
今後、よりアクセシビリティの高いサイト設計が求められていくなかで、取り組みを加速させるために、正式にサービスの提供を開始いたします。 CULUMUでは、多様な人々が喜ぶオープンな取り組みの一環として、アクセシビリティの対応を推進していきます。

【ウェブアクセシビリティが求められる背景】

デジタル技術の普及により、ウェブサイトを通じたサービスの提供が一般化し、今まで以上によりアクセシブルなウェブサイトを構築する必要が出てきています。デジタル庁がウェブアクセシビリティ導入ガイドブックの公表をおこなうなど、より幅広い分野、業界からウェブアクセシビリティを踏まえたデザインや開発支援が求められています。

また、障害者差別解消法が改正され、2024年4月1日からは民間企業であっても、障害のある方に対して、申し出があった場合に合理的配慮を提供することが義務化されることになりました。合理的配慮を的確に行なうための環境の整備として、ウェブアクセシビリティの必要性は一段と強まっています。

インクルーシブなプロダクト・サービスを実現するためには、多様な人々と共創していくことが重要ですが、作り上げるものに対しても様々な人々が障壁なく利用できるようにすることも必要だと言えます。 アクセシビリティについても、様々な人々と共創的に取り組むことで原理原則だけでなく、より本質的な使いやすさの実現を目指すことができると言えます。

多様なユーザーへのインクルーシブなプロダクトやサービス
多様なユーザーへのインクルーシブなプロダクトやサービス

【サービス内容】

インクルーシブなプロダクトを作り上げるためにCULIUMUでは独自のアクセシビリティの取り組みをおこなっていきます。
大きく2つのアプローチで、アクセシブルなウェブサイトを実現します。

  1. ウェブアクセシビリティ評価項目による、基準に基づいた評価

    • ウェブアクセシビリティに関する世界的な基準にもなっているWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の評価項目に則り、ウェブアクセシビリティの評価をおこないます。

    • 診断ツールだけではなく、実際にスクリーンリーダーや画面拡大等の支援技術を使った検証もおこない、基準に基づいた評価と改善をおこないます。

  2. リードユーザーによる定性的な評価

    • 障害当事者の方や高齢者の方に実際に操作してみてもらい、課題点、改善点の抽出をおこないます。

    • ツールや一般的な基準だけでは判別できない実際の当事者の声を取り入れることで、より実態に即した、実用的なものとすることができます。

アクセシビリティ評価項目による、基準に基づいた評価とリードユーザーによる定性的な評価

【本サービスの4つのメリット・効果】

  1. 高齢者や障害のある方など、様々な人々にプロダクト・サービスの価値が届く状況を最大化できる

  2. NPOネットワークを活かした、リードユーザーからの実態に基づいたフィードバックと改善を受けられる

  3. 多様な人々と共創するインクルーシブデザインで生み出されたプロダクト・サービスを、より多くの人に届けられるように開発まで含めて、一気通貫で取り組むことができる

  4. 共にプロジェクトを進めることで、アクセシビリティの考え方、基準を理解することができる

【プロジェクトでの取り入れ方】

①新規のサービス構築の場合

情報設計や画面デザインを検討している段階から、アクセシビリティを考慮した設計をおこないます。実装をおこない、出来上がったものに対して基準に基づく評価やリードユーザーによるチェックをおこないます。リリース前に改善をおこない、様々な人々が分け隔てなく利用ができるサービスとします。

また、オプションとしてアクセシビリティ試験の実施とその結果の公表もおこなうことも可能です。

ー新規のサービス構築プロジェクトの例ー

  1. サービス・プロダクトのヒアリング、要件の確認

  2. 達成すべきアクセシビリティの基準の検討

  3. ウェブアクセシビリティ方針の策定

  4. サイトの全体設計・ナビゲーション構築

  5. アクセシブルなカラー設計・コンポーネントデザイン

  6. アクセシビリティを考慮した情報設計・画面デザイン

  7. アクセシブルな実装・開発

  8. WCAGの基準に基づく、評価の実施

  9. リードユーザーへのヒアリング・評価

  10. 評価結果をもとにした、改善・調整

  11. ウェブアクセシビリティ試験の実施と結果の公開(オプション)

新規のサービス構築プロジェクトの例

②既存サービスの改善の場合

すでにあるサイトやサービスに対して、アクセシビリティ評価、リードユーザーへのヒアリングをおこないます。そこで明らかになった課題をもとに、改善案を検討し、サービスの改善をおこないます。

また、オプションとしてアクセシビリティ試験の実施とその結果の公表もおこなうことが可能です。

ー既存サービスの改善プロジェクトの例ー

  1. サービス・プロダクトのヒアリング、要件の確認

  2. 達成すべきアクセシビリティの基準の検討

  3. ウェブアクセシビリティ方針の策定

  4. WCAGの基準に基づく、評価の実施

  5. リードユーザーの方へのヒアリング・評価

  6. 評価結果をもとにした、改善・調整

  7. ウェブアクセシビリティ試験の実施と結果の公開(オプション)

既存サービスの改善プロジェクトの例

【このような課題をお持ちの方におすすめです】

  • より幅広い人にプロダクト・サービスを使ってもらいたいと考えている企業の方

  • 自分たちのプロダクト・サービスがどのように使われているのか、どこに使いづらさがあるのかを検証・改善したい企業の方

  • ウェブアクセシビリティの対応が急務となっている、公共度が高いtoCサービス(交通、運輸、金融)や官公庁のウェブ担当者の方

  • 海外展開を見据え、よりアクセシブルなプロダクト・サービスとしておきたいウェブ担当者の方

【有識者、専門家による推薦コメント紹介】

伊原力也氏からのコメント

「ウェブアクセシビリティを向上するためには、実際にアクセシビリティを必要としている当事者の状況を知ることが何よりも重要です。しかし、現実としてはガイドラインだけが独り歩きしており、記載内容の理解が追いつかないまま改善に取り組んでいるケースも多く見受けられます。その場合、本当に使えるように改善できているのかは自信が持てないままでしょう。
本サービスではガイドラインによる評価と、リードユーザーによる評価がセットになっているため、当事者の声を通じてガイドラインを理解し、そのうえで改善が実施できます。基準を満たすだけでなく、本当にユーザーが使えるようにできるという点で、本サービスを通じたウェブアクセシビリティの向上をおすすめします」
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プロフィール:
製品を通じた多様な働き方の実現を目指し、2017年にfreee株式会社に入社。デザインチームのマネジメントおよびアクセシビリティ普及啓発を行う。ほか、Ubie、STUDIO、CULUMUのアクセシビリティ改善をサポート。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)委員、人間中心設計推進機構(HCD-Net)評議委員。著書(共著)に『Webアプリケーションアクセシビリティ』など。

CULUMU UX Designer 大村からのコメント

「CULUMUでは多様なユーザーと共創するインクルーシブデザインを様々な企業さまと取り組んでいますが、この取り組みを社会に実装していくためにはアクセシビリティの取り組みを欠かすことはできません。まずはデジタル領域からアクセシブルなプロダクト、サービスを作り上げられるように取り組みを拡大していきます」
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プロフィール:
2017年にコンセントに入社し、新規事業開発や業務系システムのUI設計、コーポレートサイト構築など、幅広い領域・分野を経験。サービス(業務)設計からUX/UI設計、開発に向けての画面設計・仕様策定まで一貫して業務に携わる。
2022年にSTYZに入社し、生産現場で使われる業務システムの情報設計、UI構築からアプリケーションの設計、アクセシビリティを考慮したデザインシステムの設計、デザインからワークショップツールの開発まで幅広く行っている。

アクセシブルウェブサイト構築サービス
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