「使いやすさ、アクセスしやすさを実現するB2Bサービスのデザインとは?」イベントレポート:オープニングトーク
川合:今回のテーマの背景についてご説明します。
日本は少子高齢化や人材のグローバル化、障害者雇用の増加など、社会が変化しています。それに伴い、BtoBのデザインにおいても高齢者の方、障害者の方、海外の方の使いやすさやアクセスしやすさも変化していく必要があると考えています。またそういった方々だけではなく、BtoBツールでは、新人の方からベテランの方まで幅広く使える「使いやすさ」が求められるシーンもあります。
デジタル化の加速
川合:特にリモートワークが推奨され、デジタル化がどんどん進んでいます。その一方でデジタルの領域は取り残される方が増えやすい領域でもあります。そういった方々が取り残されないサービス作りというのも今後社会的に必要とされてくるのではないかと考えています。
今回のイベントに申し込みいただいてる方の中にはデジタル分野でお仕事をされている方々が多いなという印象があります。我々がこういったことを意識するとより幅広い方々に使っていただけるサービスが作れるんじゃないかなと考えています。
労働者の高齢化
川合:仕事をされている生産年齢の人口減少がありつつ、IT人材もどんどん不足しています。
川合:また、2030年には25%、4人に1人が65歳以上になると予測されています。したがって高齢者の労働者の方が増えていくことがほぼ決まっている中で、そこに対してデザインをどう提供していくかというところが、一つテーマになるんじゃないかなと考えています。
外国人労働者の増加
川合:外国人の労働者もどんどん増えているので、今まで我々が使っているようなサービスを外国人の方が当たり前に活用できるようにすることも必要だと考えています。
障害を持つ労働者
川合:デジタル庁でも活動が推進されていますが、障害を持った方々が働ける環境作りが求められています。 元々努力義務だった企業の障害者雇用の推進が義務化されているなど、アクセシビリティがさらに加速するのではないかと思います。
川合:その他にも発達障害の方の特性を活かし、多様性を持ったチームビルディングであったり、業務の推進、ニューロダイバーシティの推進というところも今、注目されています。
川合:特にグローバル企業などは、そういった考えでどんどん取り入れ始めており、数年後には日本でも注目されてくるのではないかと考えています。
今後は、デザインする際に多様人々が活用することを前提として、アクセシビリティやユーザビリティの必要性が再注目されて行くのではないかと考え、今回のデザインイベントのテーマを「使いやすさ、アクセスしやすさを実現するB2Bサービスのデザインとは?」としました。
それでは、皆さま宜しくお願いします。
登壇者プロフィール:
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