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6月から仕事を始める私が、お守りにしたいヤマザキマリさんの言葉

6月から、2年4ヶ月ぶりに「お勤め」をスタートします。

2017年1月末に約16年勤めた会社を辞め、夫の海外留学に帯同する形で米国カリフォルニア州へ。2019年に帰国した時には臨月間近の妊婦で、帰国後10日で予定日3週間前倒しという状況ながら無事次男を出産。(ギリギリ日本の家に入ってからでよかった!)

これだけでも十分すぎるくらい、変化が大きすぎる数ヶ月だったのに、それでも私は「仕事」というさらなる変化を選びました。


「自分のできることを差し出して対価をもらう」ことが嬉しい。

私が仕事を好きな理由はとてもシンプルで、私のできることに価値を見出してくれる場があるならば、自分の時間の多くは、仕事のために使いたい。そう思っています。

だから、前職のつながりからお仕事のお話をもらった時には、最速で働き始められる日を回答したし、面接を経て内定をもらった時には「やった!これで働ける!」という思いしかなかったはず。

「お勤め」を始める、ということに、なんの躊躇もなかったはず… なんです。


でも…
勤務スタートの6月が近づくにつれて、なんとも言えない不安や焦りがじわじわと沸き上がってきて

「求められるだけの仕事を私はできるのかな。」とか
「いきなりフルタイムで働いて、家や子どもたちのことは本当に大丈夫なのかな。」とか

そんな「できない自分がいる未来予想図」ばかりを考えて、こみ上げる不安に侵食されて、どんどん心が弱っていました。そんな行動は不毛だとわかっていても、どうにも気持ちが切り替えられず、減っていく日数をぼーっと見つめるばかり。

そんな時、ちょうど手にしていたこの本の中に、私を救ってくれる言葉があったのです。

漫画家・随筆家であるヤマザキマリさんの「仕事にしばられない生き方」


この本に描かれているヤマザキさんの人生は、この数ヶ月を波乱万丈と言っている自分が恥ずかしくなるくらいの激動っぷり。生きるか死ぬかレベルでの波を超えてきたエピソードはとにかく「すごい!」の一言で、読んでいるだけで、「私の悩みなんてたいしたことないわ。」と思えます。

そういう意味でも、先取りした不安感を吹き飛ばしてくれたヤマザキさんの本なのですが、今の私のこの悩みに、直球ストライクな部分があったのです。


「今なんとなく自分が乗れそうな波が来ているのなら、思い切って挑戦してみればいい。」
       ヤマザキマリ(著)「仕事にしばられない生き方」より引用

       

第5章 の「好き嫌いより、まずはやってみる」の中に書かれている一文。

「あれ?これ私に言ってくれてるのかな?」
と一瞬思ってしまうくらい、その時の自分にグサッと刺さった言葉です。

あれこれ悩んで乗る波(=仕事)を選んでいたら、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれない。縁のあった仕事に向き合うことがまずスタートなのだ!と。

できるかできないかなんて、やってみなければわからない。
そして、その時に自分ができる精一杯でやってみてからしか、わからない。

こうして言葉にしてみると、至極当たり前。
なんなら子どもに対して似たようなことを言ってるんじゃないか?って気もしてくる、なぜ気づけない?な気づき。

なんでかなと思っても、それはやっぱり人間だから。自分のこととなると「本当ならわかっているはずの事実」に向き合えなくなっちゃうことがあるのですよね。

これから、実際に仕事を始めたら、きっとまた落ち込んだり、先取りして不安になったりすることがあるはず。そんな時に私を引っ張り上げてくれるお守りのように、ヤマザキさんの言葉を持っていようと思います。

もう一度この「仕事にしばられない生き方」を読み返してみるのもいいかもしれない。この本は、読む時期によって「ぐっと惹かれる部分」が全然違うから。

その時に自分がもがいていることにぴったりハマる部分があって、その時に悩んでいたことからぐっと顔を上げ行動する助けになってくれる言葉が詰まっている本。

私のようにこれから仕事スタート!不安もいっぱい!という人にはとてもおすすめな本です。

っていうか、この記事のために今Kindle本の表紙を出したら、そこにおもいっきり書いてありましたね。

「いい波が来たら、乗ってみる。仕事の好き嫌いは、あとの話。」って。

やっぱり、本も買おう。
パラパラめくっていると、突然目に飛び込んできて刺さる言葉がある、という体験がきっとこれからもあるような気がするので。


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