見出し画像

今年と繋がりの場を振り返ってみる

今年は自宅で紅白を観ている。
結局実家には一度も帰れなかった。
今年の初めの頃は、仕事でもマラソンでも沖縄に行く機会ができて、地方に行く機会も増えそうな流れがあったのだけれど、1月と2月に沖縄に行って、10月に高知に行っただけだった。

リモートワークによって失われたもの

仕事も自宅からのリモートワーク。
開発メンバーは普段からslackでやりとりしていて、ZoomやTandem、Discordを活用したコミュニケーションに移行するのもスムーズだった。それでもスクラムチームでは、POと新しいアイデアをまとめていくためのプロセスと時間がリモートワークによって失われているように感じた。それと同時に、Well-Beingであることも失われていく。そんなことをTech-onでの登壇とnoteに書いた。

ComplexからChaoticへ

改めて振り返ると、リモートワーク以前に元々の課題設定の難しさや、今の状況下で生じた新たな課題があって、リモートワークの課題と言うよりは、それ以外の課題解決が複雑さを増していて、CynefinフレームワークにおけるComplexからChaoticに近づいているようにも思える。その場合は調査し続けても答えは見つからず、まずは行動した上で気づきを得ることが求められる。ただ、Chaoticでもいま対処が必ずしも必要のない問題だとしたら、Complexに戻るのを待つというのも必要なのかもしれない。

オンラインでのコミュニティ参加

去年参加したコミュニティ、勉強会、イベント、カンファレンスなどは全部で59回だったことは、去年の振り返りで書いたけれど、今年は軒並みオンラインになって、そのペースが減ったかと思えばそんなことはなく、今年は数えきれないくらいで、平日は毎晩参加していた週もかなりあったし、ダブルヘッダ(トリプルも!)も2台のパソコンで片方は骨伝導ヘッドホンで聴いたりしながら参加していた。そんな怒涛の1日のひとつがこの日。この週は1週間連続noteでアウトプットにも挑戦。家にいる時間が増えて、本を読む機会も増えたので、インプットもこれまでの年よりも多かったと思う。

CLS高知も初鰹編はオンラインで、戻り鰹編は1年ぶりの現地参加。
オフラインでのコミュニティ参加も、懇親会参加も慣れてはきたけれど、実際に会って語るということ、食に出会い杯を交わすということ、地方へと旅するということは、両手を振っては難しい息苦しさからの開放と、五感で会う感覚の懐かしさ。やっぱりオンラインは取って代わるものではなく、お互い補うものなんだと感じたのだった。

コミュニティ運営

今年の『Tech-on』のコミュニティ運営については、ライブ配信Advent Calendar 2020の記事としても振り返ったけれど、オンラインで繋がりを生む難しさはあるものの開催は続けていきたいと思う。オンラインで配信を始めるコミュニティが増えたことで始まったコミュニティ『コミュニティ放送部』の運営にも参加。運営メンバーは元々繋がっていた知り合いが多いけれど、登壇者、参加者含め新たな繋がりもできた。オンラインでも繋がりを生むことは集う場をつくり続ければきっとできると思う。

誰かと繋がるということ

かつて日曜喫茶という出張珈琲屋さんを始めたのも関心軸が近しい人たちと集うための場づくりだった。インターネットがなかった頃は、ぼくの好きなことを好きな人とは高校の頃、地方の、住んでいた金沢では出会えなかった。大学のコンピュータ室や研究室でインターネットが使えるようになって、メーリングリストという同じ関心軸の人たちとメールでコミュニケーションをとる手段があることに出会って、当時インターネットに繋がっていた企業の研究所の人や大学の学生と知り合ったりできた。その後、掲示板、mixiなどのSNSができて、もっと近しい人たちとの距離が近くなった。

そう、あの頃の繋がりはオンラインから始まっていた。
東京に住んでいると関心のあるコミュニティや気になるお店に集う人たちは、興味が近しい人たちと出会えるし、別のコミュニティで出会った人たち同士が繋がっていることも多い。だからオフラインでも足を運びさえすれば出会いの場はある。今年オフラインでのコミュニティイベントが増えて、地方に住む方々から東京でしかやっていないイベントにも参加できるようになったとの話も何度も聞いた。普段から繋がる場が少ない環境にある人にとっては、オンラインでの繋がりの場があることも貴重だし、今でもオンラインから繋がりを始めることはできる。誰かと繋がることは、ぼくにとってはかつて誰とも出会えなかった頃の寂しさを埋め続けることなのかもしれない。来年も新しい繋がりを求めつつ、誰かと誰かが繋がるための場づくりができるといいなと思う。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは、コミュニティ活動や、インプットに使わせていただきます。