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【続いてる写経 527日め(楷書)】〜最澄さん、いじらしすぎ。。

おかざき真里先生の『阿・吽』最終巻感想。
最澄さんと空海さん。なんとなく現代においても、人気があるのはやっぱり空海さん、のように思います。(自分もどちらかというと空海さん寄り)

というのも、空海さんはとっても常人離れした「伝説」が多いのですよね。
見事な書と文面で中国の役人を魅了したとか、数多の弟子を押しのけて密教を伝授してもらったとか、中国から三鈷を投げそれが引っ掛かっていた場所が高野山だったとか、錫杖でついたら温泉がでたとか。。
日本各地に逸話が残ってます。

それに対して最澄さんは、すっげー!!みたいな伝説はないけれど、天台宗をひらき、その後の仏教発展の礎を築いたという見事な功績があります。

コミックの中でも、破天荒な空海さんと、生真面目な最澄さんとしてその対象的なキャラクターがよく出ているのです。

(ここから少々ネタバレ傾向になりますが、、)
この二人の関係が、形は違えども仏教を伝え、世の中の人々に貢献したいという思いで深く繋がっている描きかたが何とも心地よいのです。

ともすると二人の対立関係が強調されがちなんですが、このストーリー内では対立したというより、二人で仏教を興隆していくには、ちょっとした行き違いとタイミングが合わなかった、という解釈なんですね。

為政者も含め周囲の応援を得やすい性格の空海さんと、熱心な弟子が守ってくれるものの、大物からの支援をなかなか取り付けられない最澄さん。

最澄さん、負けないで、がんばって。。と言いたくなる。
最澄さん、最初から最期までめっちゃいじらしいんですよ。。
そのお弟子さんの光定さんとかも。

そんなわけで、ちょっと判官贔屓(この時代まだ義経はいないが、、)になり、最澄さんへの興味が高まったのでした。

そんなわけで、今度タイミングよく、トーハクで『最澄と天台宗のすべて』が開催されるので楽しみで仕方ないです。

さらに楽しみが増えたことに、『阿・吽』の表紙帯裏に、「最終巻を迎えた『阿・吽』とのコラボ決定!

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会場でしか手に入らないオリジナルコラボグッズを販売!
おかざき真里先生のトークイベントも

でもまだ何もHPには告知がない。。
9/27ごろにチケット発売されるらしいので、月末近くを大人しく待ちます。。

断捨離してるのに、グッズを買ってしまう自分がいる予感。。

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