詩「バレンタイン」
小さい頃
近所の男の子に
友チョコをあげたら
私の目の前で
あげたチョコレートを
取り出して
バクバクと
平らげてくれた
口の周りに
チョコレートをベタベタつけたのを
ペロリと舐めて
「ごちそうさん!」
と笑顔で言ってくれたの
公園に
陽の光が差し込んできて
やけに
キラキラと眩しかった
心が妙に踊り出して
音符を紡ぎ出すものだから
帰り道に
私だけの鼻歌を
歌っていたの
誰にも
ナイショなんだけど
その日から
彼が
私の
本命に
なりました
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