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詩「僕は何度でも夢をみる」




僕は覚めない夢の中で息をする
人が休息している時間ですら
夢の為の準備をする
僕は人に夢を与える

生きた世界を一瞬でも夢の世界にする為に
僕は時間を費やす
現実を味わう時間ですら
夢を追い求めている

夢の世界は人に優しい
争いや苦しみは存在しない
人が見たい夢をつくりだすのだから
当然の事なのかもしれない

僕は夢の為に生き 夢の中で滅する
その覚悟は出来ている
人は僕を幻だと思うかもしれない
実際に息をしているのか疑っているかもしれない
でも僕は生きている

君と同じで汗もかくし嘘も吐く
現実を忘れさせる覚悟は出来てる

君が夢は見ないと言うのなら
僕は何度だってつくりだすよ
その為に生きているから

僕は冷めた現実の中で
何度でも夢をみる





私は冷めた現実の中で生きている
だから強烈に夢の世界に惹かれた

そこは苦しみも争いもなく
表現する事の喜びに満ちていたから
私は心を燃やした

現実の苦しみは想像を超えた
つけられた傷はなかなか癒えなかった
でも
夢の世界に居れば 忘れられた
だから私は何度でも逃避した
何度も

だけど
結局私は現実に生きる事しか出来なかった
根本的に違っていたのだ
私は本当の孤独には耐えられなかった
あなたは夢を飛び越えて来てはくれなかった
夢は夢のままだった
あなたは 最後の最後まで幻だった
夢の中で息はしていたけど
私の直ぐ近くで呼吸をしてはくれなかった
だから何も確かめられなかった

あなたは今もあまい夢の中に居ますか?

彼は此の地球で何度でも終わらない夢をみる

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