理学療法士の誇りを取り戻せ!マッサージ師と勘違いされる現状
ある利用者から、理学療法士のAさんにリハビリを受けたいという要望が出ました。
理由を聞くと、
「みんなAさんのリハビリは気持ちがいいと言っている」
とのことでした。
う~ん、マッサージですか……
大変、残念な気持になる私。
理学療法士のAさんは、マッサージしかできないので有名だ。
マッサージは高齢者に人気がありますが、残念ながら腰痛や肩の痛みなどの症状改善には十分な効果は期待できません。
症状改善のためには、専門的なリハビリアプローチが不可欠です。
マッサージで治ることは、ほとんどありません。
「気持がいいから」という理由で、マッサージを受けるのは慰安的なマッサージに該当します。
慰安的なマッサージは、保険の対象外になります。
多額の税金が投入されている介護保険制度を、単なる気分転換のためのマッサージに利用するのは適切とは言えません。
また、「リハビリ=マッサージ」と認識されていることにも違和感を感じます。
そもそも、理学療法士として、この現状に疑問を感じないのだろうか?
理学療法士=マッサージ師と思われて、くやしくないのだろうか?
専門職としてのプライドは、ないのだろうか?
私は、この現状を打破したいと思い、常に勉強しています。
しかし、周りの理学療法士たちは、「利用者満足度」という言葉を盾に、毎日、高齢者の肩をもんでいるのが実情です。
いつになったら、まともなリハビリが評価される日が来るのだろうかと、ややあきらめの毎日だったりします。
それでも、本当に症状を改善し、機能回復に貢献できる質の高いリハビリを提供したいので、勉強し続ける毎日です。
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