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【詩】アイ、食べたかったなぁ

アイにぶつかるのがこわくて
私が坂道になってみた
アイに踏み潰されるのがこわくて
私はうつ伏せになったまま転がった

アイは私を飛び越えていった
軽々と羽根を生やして

キミは私をみて
私の額の間を、グリーンeyeで刺す
瞳のレーザー掃討は瞳孔を射抜く、注射みたいにチクリと痛く、冷たく、心地良く

彼は、不満だったあたしの感情を、焼き尽くして、ペロリと平らげ、お腹の中が、空っぽなわたしの運命は知らね、と吐き捨て

坂にゴロゴロ落ちてった

アイはきっと柔らかい
だって歯を出して 笑っていたもの

アタシは堅物すぎるから
コンクリートに骨が当たってしまうの

鮮やかな夕暮れのグラデーションに
震えるてで描いた鮮やかな文字の羅列は
蛇が蛇行して這っていくように
ワタシの身体をゆっくり締め付けていく

吐いた溜め息が全部
太陽の裏側に吸い込まれたらいいのに

誰かの愛情の刺繍を縫い付けて
誰に見せる訳でもなく 
ただニヒルな笑みを浮かべる私が
窓ガラスに映って反吐が出る

魂を吐き出して
貴方のを置き引きして
交換してみたい

食べたらどんな味がするのかな
なんて不殺生な バチが当たるぞ

「多分、そんなの知ってる」

尖らせた魅せ方の悪い口が
色褪せて朽ち果てて
ゲームオーバー

多分、まだ分かってない
だけど物足りない

アイジョウなんて分からなくて
状態の不一致とか
天候がコロコロ変わるとか

彼は、そういう不確かなものでしか無く
不器用な身体の灯火に
ゆらゆらと身体は揺られて
ぽっと出た湯気にカキケサレテク


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