羽田21時55分発、バンクーバー14時50分着、ANA便にて予定通りカナダ入り。初めて見るバンクーバー国際空港のインディアンアートにグッとくる。この到着階にデンと置かれた大きな像、これは先住民の人々が客を歓迎する意味の招待者像だという。先住民の息吹がそこかしこに溢れている。タクシーで30分ほどのダウンタウンのホテルにチェックイン。部屋にはキッチンが付いていた。長期滞在には便利だろう。このホテルには最終日も宿泊予定。さてこの時点でもう16時をとうに回っていた。本日は17時半からのサンセットディナークルーズを予約済み。この時間なら飛行機がディレイしてもなんとか間に合うだろうということで。明日はバンクーバーを朝7時に出発するカルガリー行きの飛行機に乗る予定なので、ツレは4時半起床と目覚ましを合わせている。かなりのプレッシャー。

私はハーバーに行く前にスタンレーパークのトーテムポールを見てみたかった。時間的に厳しいかなと思ったけれど、やっぱりカナダの根っこを感じたかったのである。
ホテル前のタクシーでさっと連れて行ってもらうことに。

スタンレーパークに立てられている8本のトーテムポール、民族の誇りがみなぎっているようで私は釘付けになった。それぞれのいわれを一本ずつ確認して悦に入っていると、クルーズの時間が迫り後ろ髪を引かれつつハーバーに移動した。隙間時間の見学だったが、この目で実物を見たことは忘れられない。

クルーズは予約客がアバウトに集まってきて予約時間より30分遅れて出航。生演奏もありロマンチックな雰囲気。近代的なウォーターフロントや緑濃いスタンレーパーク、バークーバーの山並みを眺めながら、ゆっくりディナー。日本人は私たちだけ。

一人で世界を旅をしているという女性が颯爽とデッキで風に吹かれていた。その人の周りは明るい笑顔の輪ができている。私たちも夕日を浴びて一緒に写真を撮ったりして、旅人に染まっていった。バンクーバーの日没は21時過ぎ、遅くまで夜を楽しめた。