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おいしい小説 ②


原田マハさんのアート小説読みはじめてから、美術館に行くのがすごく楽しくなった。
もっともっとアートについて勉強したいな。

 ◯ジヴェルニーの食卓/原田マハ

“トーストの焼けるにおいがしてきたら、急いで台所へ行き、トレイの上に、麻のナプキン、パンのバスケット、淹れたてのコーヒーと温めたミルクの入ったピッチャー、大きなマグカップを載せます。
バターをたっぷり塗ったトーストをナプキンで包み、いちじくのジャムやはちみつを添えて、朝食のできあがり。”
/うつくしい墓 (ジヴェルニーの食卓)

フランスの画家、アンリ・マティスの朝食風景を描いた一文。
今にも焼きたてトーストの匂いがしてきそう。
フランス人の朝食シンプルイズベストいいな🇫🇷

“食前酒 : ポモード・ノルマンディー
温かい前菜 二品 : ポタージュ・フォンタンジュ 白玉ねぎのファルシ
主菜 : 若鶏の狩人風 早生ジャガイモのピュレ 農場風キャロットを添えて
デザート : ガトー・ヴェール・ヴェール
チーズ : ポンレヴェック および リヴァロ
ノルマンディー特産のバター
プルーンジャム
クローバーのはちみつ
田舎風バゲッド
コーヒー 食後のプラム酒”
/ジヴェルニーの食卓 (ジヴェルニーの食卓)

クロードモネの戦友、ムッシュ・クレマンソーがモネ宅に訪ねてきた時のおもてなし料理パート1。
なんだかとっても美味しそうなフルコースですが、聞いたことない料理名がちらほら。少し調べてみました。

⭐︎ポモード・ノルマンディー
リンゴ果汁にリンゴのブランデー、カルバドスを加えたお酒。強そうだけど美味しそ〜🍎

⭐︎ガトー・ヴェール・ヴェール
作品から引用すると、
「ガトー・ヴェール・ヴェールは緑色のケーキで、モネの大好物だ。新緑に包まれた庭のイメージをそっくり映したようなうつくしいお菓子で、鮮やかな緑色はピスタチオの実で色づけする。」
NHKのグレーテルのかまどで、レシピが紹介されていました!作りたい!

⭐︎ポンレヴェック
ノルマンディー地方のウォッシュチーズ。
ウォッシュチーズとは、牛の乳で作られたチーズを塩水で洗うとこで、腐敗菌を排除し特定の菌のみを繁殖させることで熟成させる。
匂い、味に癖がなくて初心者にも食べやすいらしい。

⭐︎リヴァロ
こちらも同じく、ウォッシュチーズ。
ウォッシュチーズにしては食べやすい部類ではあるが、しっとり濃厚のちょい癖強めみたいです。


“食前酒 : ポモード・ノルマンディー
温かい前菜 : トリュフ・ア・ラ・セルビエット
冷たい前菜 : 鴨のパテ
主菜 : オマール海老のロースト アメリケーヌ風
   ボルドー風きのこのソテー添え
エシャロットのサラダ
デザート : ガトー・ショコラ
チーズ : カマンベール
田舎風バゲッド 塩入りバター あんずジャム
コーヒー 食後のプラム酒 “
/ジヴェルニーの食卓 (ジヴェルニーの食卓)

ムッシュ・クレマンソーへのおもてなしパート2。うーん、こっちも美味しそう。
セルビエットがわからなくて、調べたけどテーブルナプキンって出てきて余計に混乱。
ご有識者いらっしゃったら、教えてください。

クロード・モネはこんなものを食べて、あの絵を描いたのかな。お腹を空かせながら、想像に耽る私なのでした。

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