電話が好き

電話についてエッセイとして
したためられないでしょうか?
と言われたけど、
そんな風に書いたことないから
書けるかなぁ。
でも書きたいなぁ。

好きな電話。

酔っ払ってかけてくる深夜の電話
だいたいお風呂に入ってるか何かで
出られない。
不在着信→ねた?
の流れ。
かけ直すと、なーにー?って。
なに?なに?合戦が始まる。
掛かってきたから出ただけってさ。
本当にそう思ってたら怖すぎるよ。

酔っ払ってかけてくる電話、
わたしは好きだし、
たぶんかけてくる相手もわたしのこと
好きだよね。
論理崩壊なことしか喋れないのに、
寝てるか起きてるかよくわからない状態なのに、
わざわざかけてくる。

次の日会って、
掛かってきたから出ただけって言ったの
教えてあげると、
やべぇ、酔ってる俺面白い、かわいいって。
酔ってるときの俺と友達になりたいって。
しらふでも変わらないやばいやつ説ありでした...。

ちょっとだけ素直になれる電話
会ってるときは、楽しいことを優先して
自分と相手の少しのずれの感覚は
一旦スルーする。
でも、ふと思い出すし、
そういうことって絶対残ってる。
電話だとそういうちょっとした本音が
話しやすい。

面と向かっては言いにくい。
LINEだとなんか長くなるし、
ちょっと怖い感じになる。
手紙もいいんだけど、
なんか感謝を伝えるとかに使いたいし。
なんか綺麗な言葉に改訂されすぎてる感じがするし。

電話って姿は見えないんだけど、
声に出したらもう相手には聞こえてる。
ああ今のは言い方悪かった、違う
って思っても、
いや、そうじゃなくてって言い直しても、
そういう思考過程を経て
この言葉選んだんだなっていうのまで
伝わってくる。
もうどう伝えればいいんだって
わからなくなって、
黙り込んじゃったり
つい泣いてしまったりしても
それも電話の向こうで相手は生々しく感じ取れる。

直接言えなかった反省を吐き出してくれると、
さっきそんな風に思ってたの?と
わかってるようで全然わかってなかったことに
気づかされる。

試しにかけてみる電話
わたしの中では、
事前に約束せずにいきなり電話をかけられるのは
彼氏だけ。
もちろん出なくても怒らないよ。
一応、今何してるかを予想して、
出たらラッキーって思いつつかけてみる。

インドア彼氏にしか無理だと思うけど、
だいたい予想は的中して
出てくれるんだよね。
ソファでごろんして
スマホ見てたんだなーってバレるよね。

金曜の夜電話しよって約束して、
急いで寝る準備して、
でもあとドライヤーするだけだから待ってーって
ちょっと待たせてしまって、
わくわくしながらかける電話も好き。
どっちも好き。

わたしは絶対寝落ちしない寝落ち電話
何でだろうなぁ。
わたしの方が好きすぎるからかなぁ。
だんだん返事が返ってこなくなって、
スースーって寝起きが聞こえて、
ちょっと経ったら、
うわっ!俺、寝てた?
を繰り返す。
でたぶん胸元くらいに置かれて
スースー音拾ってた
スマホちゃんが
ベッド脇に置かれて本気寝に入ると
音が聞こえなくなって、
もうさすがに起きないかぁってなってから
もうちょっと寝息聞いてたかったなぁって
残念に思いつつ、そっと電話を切る。

待ち合わせの電話
どこー?
方向音痴なわたしに配慮して、
〇〇が見える!
でわたし視点を想像して近づいてくれる。
あ!いた!
って気づいてから、
電話で喋る意味ある?声張ったら聞こえるよ
って距離まで喋るあの時間。
結構好き。

たぶんまだいっぱいあるから、
追記かパート2で。

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