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生薬:寒性

〇金銀花(キンギンカ):寒性、甘味、肺・胃。
スイカズラの花。
イノシトール、ロニセリン、ルテオリンを含む。
利尿、解熱、整腸作用を持つ。関節炎に用いられる。

〇髪菜(ハッサイ):寒性、甘味、脾・胃。
陸生藍藻を乾燥させたもの。
たんぱく質、ミネラルを含む。
痰を切る、利尿作用、抗ウィルス作用を持つ。

〇蒲公英(ホコウエイ):寒性、甘味・苦味、脾・胃。
タンポポの根。
コリン、ビタミン類を含む。
解熱、消炎、健胃作用があるとされる。

〇シルクパウダー:寒性、甘味、心・肝。
絹糸を分解してアミノ酸パウダーに加工したもの。
グリシン、セリン、アラニン、チロシンなどアミノ酸を含む。
血中コレステロール低下、肝臓機能強化、疲労回復、美肌効果があるとされる。

〇豆豉(ズシ):寒性、苦味、肺・胃。
大豆の種子を発酵させたもの。香豉(コウシ)ともいう。
脂肪、たんぱく質、炭水化物、ビタミンB群を含む。
健胃・整腸作用、発汗・解熱・解毒作用がある。
風邪の初期に用いられる。

〇真珠(シンジュ):寒性、甘味・鹹味、心・肝。
アコヤガイ、クロチョウガイ、ヒレイケチョウガイなどに形成された顆粒状物質。
炭酸カルシウム約90%、アミノ酸はロイシン、メチオニン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸などを含む
鎮静作用、不眠、しわに効くとされる。

〇貝母(バイモ):微寒性、辛味・苦味、心・肺・肝・小腸・胃。
ユリ科のアミガサユリの仲間も鱗茎。
アルカロイド(ペイミン、ペイミノン)、ジテルペノイドなどを含む。
鎮咳、清熱作用などがあり、咳・のどの痛み、めまいに用いる。

〇薄荷(ハッカ):微寒性、辛味、肺・肝。
シソ科の薄荷の全草。ペパーミントと呼ばれる。
メントール、フラボノイド、フェニルプロパノイド(ロスマリン酸)、ビタミンA、カリウムを含む。
抗菌消炎、鎮静、健胃・整腸作用が認められている。


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