今日は母の９０回目の誕生日。
私は今年も一緒にお祝いをすることができない。　　　　　同じ空の下だけど、別の地上に住んでいるから。

毎年母は私の誕生日に電話をしてくれる。
私が移住してからもずっと。

耳が不自由にも負けず、天気、電線？の影響か、私の声がよく聞こえなくてうまく会話が理解できない時もあるけれど、「お誕生日おめでとうございます」と丁寧な日本語でいつも祝ってくれる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そして私も毎年花を送り、電話をする。　　　　　　　　　「お花は気にいてくれたかな」「今日はよく聞こえるといいな」と思いながら。

でもいつまで受話器を通して私の声が聞こえるのだろう・・
この時代、顔を見ながら携帯だって、パソコンでだってオンラインで楽に話すことができるのに、その手の機械は全く学ぼうとしないで、今まで来てしまった。
去年父が急に亡くなり、よく聞こえない時には代わって耳になってくれた人もいなくなってしまった。
だから自分で頑張るしかないこれからの母。

母は気丈な人だ。
そこまでしなくてもいい程に。
家族を優先して、ずっと生活してきた女性だ。
頑固であり、自分の想像が現実化する傾向がある。
そしてかわいい人だ。

食べることが好きで、私よりも食がいい。
そしてアルコールも好き。
”ほろ酔い”など「これはジュースね」言い、かなり飲んだ結果は、ダイニングの椅子に座って爆睡してしまった。
これは危険だ。さすがに本人もこれには”しくじった顔”をしていた。

今日は姉が一緒にお祝いしてくれる。
好きなお刺身できっとお酒も飲むことだろう。

楽しくと美味しい時間を過ごして欲しい。

９０回目のお誕生日おめでとうございます。