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能登の魅力を伝える〜青柏祭編〜(2024/01/22)

※トップ画像は「ほっと石川旅ねっと」HPより青柏祭の画像を引用

 夫の地元である石川県の能登地方が「能登半島地震」により被災し、遠くに住んでいる身として「能登の魅力を発信したい」という考えに至りました。

 そのような考えに至る経緯の過去記事はこちら↓

初めて身近な人が被災して感じたこと(2024/01/08)

私が悲しんでいる場合ではない(2024/01/11)

※本稿を執筆時(2024.1.22)は、能登地方は大きな被害を受けた直後ですので、日常生活がままならない状態の方が多いと思います。震災以前の情報を基に、「こういった魅力があります」というご紹介となることと、また、「日常を取り戻した際に皆さんの旅行の予定地となっていただけるように応援したい」という趣旨となることをご理解ください。

 今回は、青柏祭(せいはくさい)について書いてみたいと思います。

■青柏祭ってどんな祭?

Wikipediaからの引用によりますと…

青柏祭(せいはくさい)は、石川県七尾市の大地主神社で毎年5月1日から5日まで開催される例大祭である。
(中略)
なおこの祭礼は、国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。

Wikipediaより引用

 私は夫と結婚するまでこのお祭りを知らなかったのですが、盛大な祭です。「でか山」と呼ばれる高さ約12mの山車が町中を曳き廻されます。

この「でか山」、山車としては日本最大級、体積・重量では日本一だそうです。

七尾市HPより

 すごい大きさですよね。これ、毎年祭の前に1ヶ月ほどかけて作られているとのこと。この手の伝統的な祭の山車としては珍しく、一般客も曳くことが可能です。

 祭の歴史や背景など全く知りませんでしたので、少し調べてみたのですが、この「でか山」は、北前船を模しているとも言われているようです。港町として栄えたという経緯も関係あるのでしょうか。

1000年以上続くお祭りということで、市民の誇りを感じられます。(現在のでか山の形状になったのは祭の歴史の過程でのようです。)

余談ですが、私には故郷らしい故郷がなく、このように地元のお祭りに心を寄せる夫のことを羨ましく感じております。

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 ちなみに青柏祭の期間は、でか山を通す為にルートを横切る区間の交通信号、交通標識、街路灯が一時撤去されるほか、電柱が高く設置されており、早朝、夕刻以降の目印として上部に赤い電球が供えられるそうです。街をあげてのお祭りですね。

 青柏祭のシーズン、七尾市内でよく見かける和菓子がこちら「長まし」です。↓

七尾市の和菓子屋「花月」さんのHPより引用

七尾銘菓「ながまし」はおめでたい場をお祝いするお菓子として、文明5年(1473年)の発案以来、地元の皆様に愛されてきました。柔らかいお餅と、しっとりおいしいこしあんは食べる人みんなを幸せな笑顔に包みます。
(中略)
特に5月の青柏祭の時期には贈答品として、お土産として、無病息災の象徴として大好評をいただいています。

七尾市の和菓子屋「花月」さんのHPより引用


 石川県内でも七尾市以外ではあまり見られないようなので、ピンポイントのローカルフードかと思いますが、祭の時期以外でも売っている店舗を見かけますし、祭のシーズンには市内の至るところで見かけます。

 私は「あんこ」を使った和菓子は大好きですので、七尾に行くと食べたくなります。こうした「郷土」の雰囲気が感じられるのは、とても羨ましい土地柄です。

 2024年1月22日現在の情報では、七尾市の断水解消は4月以降とも言われ、市内の道路や地盤沈下等の被災状況を考慮すると、2024年の開催は事実上難しいと思っています。もし、本稿をお読みいただいて青柏祭に興味をお持ちいただいた方がいらっしゃれば、最新の情報を入手していただき、開催の際にはぜひ足を運んでいただけると嬉しいです。
 

最後に、青柏祭の素晴らしい魅力を本稿の読者の皆さんに共有したいという思いと、能登半島の復興を心から望むと共に、その際に、一人でも多くの方に能登に足を運んでいただけるよう願っています。



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