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能登の魅力を伝える~和倉温泉編~(2024/01/14)

※トップ画像は「ほっと石川旅ねっと」より和倉温泉の画像を引用

 夫の地元である石川県七尾市が「能登半島地震」により被災し、遠くに住んでいる身として「能登の魅力を発信したい」という考えに至りました。

そのような考えに至る経緯の過去記事はこちら↓

※本稿を執筆時(2024.1.14)は、まだ能登地方は大きな被害を受けた直後ですので、営業できなくなっているところが多いです。震災以前の情報を基に、「こういった魅力があります」というご紹介となることと、また、「営業再開の際に皆さんの旅行の予定地となっていただけるように応援したい」という趣旨となることをご理解ください。

 前回の記事で「花嫁のれん号」という観光列車について触れました。こちらの列車の(震災以前の)終点は和倉温泉駅です。

 あらためて位置の確認をしたいと思います。

JRおでかけネットより引用

 和倉温泉は、金沢からおよそ70km離れています。
この「和倉温泉」、皆さんはご存知ですか?恥ずかしながら、首都圏で育った私は夫と出会うまで知らなかったのですが、そのことを実母に話したとき、特に石川県に縁の無い母は知っていて、「有名だよ?知らないの??」と言われました。

  北陸新幹線の開通前は、石川県は関東方面からは陸路ではアクセスしづらかったため、関東方面より関西方面からの観光客のほうが多く、知名度ももしかしたら関西方面でのほうが高いかもしれませんが、人によっては「全国的に有名だよ」と言う方もいますので、私が無知なだけかもしれません。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」でたびたび一位に選ばれているという「加賀屋」という旅館は和倉温泉にあります。

 和倉温泉には約20軒の旅館・ホテルがあります。加賀屋さんはじめ、高級宿が多く、そのホスピタリティの高さが評価されている印象です。私は過去に、和倉温泉の宿に3軒ほど宿泊したことがあります。いずれも素晴らしい接客とおもてなしでした。

 立地的には七尾湾に面した地形のため、多くの宿の浴場・部屋から七尾湾を眺めることができると思います。和倉温泉駅から温泉旅館街まで約2kmほどありますので、多くの宿が駅から送迎があったかと思いますが、温泉街に入ってしまえば、徒歩圏内に飲食店など細々と点在しておりますので、チェックインしたあとに近隣を散歩するにはちょうどよい規模感かと思います。

 もちろん、おもてなし度が高い旅館街なので、基本的には小さい子供連れも歓迎されますが、たとえば幼児くらいの年齢で楽しめるレジャー施設はすぐ近くには多くないので、あまりそういった点での賑やかさは少なく、割と落ち着いた雰囲気で、「大人がゆっくり休める」という点で非常にお勧めできる温泉街だと思います。

 これは余談ですが、首都圏に住む私は、公衆浴場では「おむつの取れていない年齢の子どもはお断り」の施設もたびたび見かけますが、和倉温泉はじめ、七尾付近で私が立ち寄った入浴施設ではそういったことは全くなく、脱衣所におむつ替え用のベビーベッドやおむつようゴミ箱が設けられているところが多かったです。(おむつの取れていない子供を公衆浴場で入浴させるか否かへの是非の話はここでは割愛します。)
 こういった点で、地域性の違いも感じました。

 食事についてですが、これは別の機会にでも触れたいですが、基本的に「石川県は能登に限らず食事が美味しい」です。七尾に行くたびに実感しますが、日本海側の魚介類の美味しさは関東の比ではないと思います。もちろん、東京都心の高級店などでは、こういった日本国内の美味しい産地から食材を取り寄せて振舞っているところもあるでしょうが、仕入れにかかるコストや場所代も考慮すると、同レベルの美味のものをもっと手頃な価格で賞味できるということです。
 魚介類だけでなく、お米やお酒、スイーツなど、とにかく美味しいですね。

 そんな中で、何度かリピートしていて「また泊まりたい」と思っていた宿もありますが、夫の実家が近いということで、わざわざ泊まるというのはあまりなく、また、「その気になればまたいつでも泊まれる」という気持ちもあったため、数年ほど泊まっていませんでした。

 そして、先日発生した能登半島地震。
 報道でご存知の方も多いかもしれませんが、この和倉温泉の旅館は、当面営業できる見込みがないことから、全館休館しております。発災直後は建物の破損等が報道されていましたが、直近で見た報道ですと、2024年1月13日付の北國新聞によると「各旅館に源泉を引く配管の破損が判明した」とのことで、営業再開は相当期間難しいそうです。

 例えが適切ではないかもしれないですが、コロナ禍で行動制限があった際に、会いたいと思っている人が会えないうちに亡くなってしまったとか、そういった後悔の話を聞くこともありましたが、「いつでも行ける」と思っていた素敵な場所が、こういった形で訪問の機会を奪われるとは思ってもいませんでした。

 和倉温泉の素晴らしい魅力を本稿の読者の皆さんに共有したいという思いと、和倉温泉全体の再建・再開を心から望むと共に、その際に、一人でも多くの方に足を運んでいただけるよう願っています。


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