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教師になるきっかけの本「先生はえらい」

なかなか、twitterのスペースができませんね、、、笑
子どもが、いつ起きてくるか、、という恐怖の中では。
話すことも、、難しそう。


ということで、今日は、「先生はえらい」という本について、話していきたいと思います。
この本を読んで、

  • 「教育って面白い!」

  • 「まさに、自分も、先生と生徒という関係の中で、こんな体験をした!」「内田樹のいう通り、まさに教育ってそーゆーところ大事だと思う」

  • 「教師を目指してみようかな」

そのように、思った本でした。

もちろん、、たくさんネタバレできるわけではないですが、、、
頑張って、、内容について語りたいと思います。

1 恋愛と先生の関係

「恋愛」するときというのは、他の誰が「あの人は、微妙、、」と思っていても、「自分は絶対的にいい!」と思って、始まる。

生徒が先生を「この先生、めっちゃいい!」となる感覚もそれに近くて、、
他の生徒が「微妙、、、」と思っていても、その生徒が、「いい!」と師事すると、他の生徒の評判なんて関係なしに、すぐに、心を開いて。自分は、その先生から、たくさんのことを学ぼうとしますね。

内田氏は、このように述べていて。本当に、自分も高校時代によく、こんな経験したなと思います。のちに、これが、内田氏のご研究されている「レヴィナスの他者論」と繋がるんだと、、大学になってわかりましたが、、今はその話を割愛します。

たぶん、、言いたいのは、
対象を「先生」として、「師事する」「この人だ!!」
という感覚を持って、

そこで初めて!
学びは始まる

ということなんだと思います。

尊敬も、何もないと感じている相手から、学びというものは、スタートしない。ということを、筆者は伝えているんだろうな〜と思います。

2 教習所の先生とF1ドライバーの違い

この話も、かなり興味深かったです。
例に挙げているんです。本の中で。

運転の技術を学ぶとする。
教習所の先生から学ぶ体験。一方、偶然にもF1ドライバーに教えてもらうことになったという体験。

どちらも、運転技術を「教えてもらう」「教わる」という体験ですね。

でも、明らかに、、、F1ドライバーに教えてもらう方が、私たちにとって、「しびれる☆」体験になる。。、、、、確かにそうですよね。笑

でも、、、冷静に考えてみれば。
明らかに、
教習所の先生から教えてもらう方が。
実用的かつタメになるはず。
知識として、技能として。
実生活には、そっちの方が、役立つはず。


おそらくF1ドライバーの講習だと、、、
「もっと、一気に行くんだ!」とか
そーゆー、、魂のこもったアツイ授業となるかもだけど、、、笑
トップレベルすぎて、、、次元を超えているはず。

でも、、、
なんだか完全によくわかっていないけど。
F1ドライバーに教えてもらう体験の方が。自分たちの中に、残る。


これは、おそらく理由がいくつかありますよね。

理由1 師事しているから


学ぶ前の段階から、すでに学ぶ側が、F1ドライバーのことを勝手に「尊敬」の目で見ていて。そして、「なんだか圧倒的にすごい!」というものに、こちらが押し倒されているような感覚に、すでになっているから。ですよね。多分。
さっきのいう学ぶ側が、「師事」しているから、、もうあとは、何でもスポンジのように、所作1つ言葉1つが、学習者にとって、刺激的になるんですよね。きっと。そう思います。


理由2 学ぶコンテンツ(内容)の価値の違い

これは、、、今の教育でも、かなりの核心的な部分に、内田氏は、ずっと触れていると思います。
教習所の先生が教える内容は、本当に実用的で大事なもの。それは、わかっているんです。

でも、学ぶ側が、「すでにその価値が、どれくらいのもので、自分にとっては〜、、、だいたい〜のくらいの価値だろう。」と、、、

何というか、学ぶコンテンツの価値が、すでに、決めつけられたり、
見えやすいものだったりします。

そうなると、、、人間って。
その価値を低く見てしまうときがあるんですよね。


逆に、、F1ドライバーが教えてもらうことって。
もう、、何を学ぶかもわからないし、
まず、何を言ってるかも、理解できない時がある。
そして、、その言ってくれたことが、これからどんな価値を持つのか、まだ自分には、わからないものだったりする。

この圧倒性が、
学ぶ側にとって「わかりたくなる」「求めたくなる」「惹きつける」
ようになる。

だから結果的に、「価値が高い」というふうにしてしまう。
そういうことなんじゃないかなと思います。

3 ここまでのまとめ

この本は、決して「先生はえらい」
「だから、尊敬しなさい。」
「まなぶ側が、尊敬しないとダメだよ。」と

そんなことを言ってるわけじゃないんです。
でも、なんで、私たちが
先生のことを尊敬したり、「あ、この先生、好き。もっと勉強したい」

と思うようになるのか。そのメカニズムを解明してくれて。

そして、「教育」という「行為」が
本質的に、「自分にとって、相手にとって、先生にとって」
どんなものなのか。

その価値観や
「伝えること」の本質や
「伝わること」の難しさや面白さ

を上手に描いています。

なかなか、一回の記事では、
この本の良さは、伝わらないです。

もし、今回の記事を読んで、いいなと
思ったら、スキボタンを!
そして、続編をぜひ!
という方は、コメントください。

興味のある方は、読んでみてください。
では。



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