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みうらじゅんはハズさない ㉕

みうらじゅんさんは怪しい人である。

怪しい風体で、サングラスかけて、何を考えているのかぜんぜん分からないのが魅力だ。

実際に変な事ばかりペラペラ喋っている。

それでいて、マイブームやゆるキャラブームなど、世間に大きな影響も与えている、凄い人でもある。

この間、YouTubeの「山田五郎のオトナの教養講座」を見ていたら、久々に出演していたが、すっかりジイサン顔になっていた 。

コロナ以来、ステイホームしてずっと仏画を描いていらっしゃるようだ。昔はあんなに下らないことばかり言って居たのに、なんだか真面目な話ばかりしていて、そんな自分を自分で照れているのが可笑しかった。

私は、みうらじゅんについて、そんなに深く知っている訳ではない。彼の本はマンガも含めて1冊も読んだ事はない。

けれども、彼はラジオに良く出演するし、YouTubeにも色々な所に顔を出すのでいつの間にかかなり知るようになってしまった。

いい加減な事ばかりしている、いい加減な人のように見えて、実はとても真面目に生きて来た人なのである。(なんて書いたら本人怒るかな?)

仏画に関しては、おじいさんの影響を受けて子供の頃から仏像に興味があり、ウルトラマンや、それに登場する怪獣達も仏像を見る目で見ていたらしい。

とても変わった入り方をしている。

みうらじゅんの仕事に、『見仏記』というのがあって、仏像をありがたい信仰の対象と云うよりも、美術品、芸術品として鑑賞するというのがあるが、これも、

最初はみうらさんの怪しい風体から疑われ、住職にこっぴどく説教を喰らうことが多かったが、

何年も続けて来て、時代がめぐり、みうらじゅんの仏教界における地位はしっかりしたものになってしまった。かつて大説教を喰らった寺も世代が代わり、息子の住職の代となり、

寺なんて継ぎたくないと思って悩んだ次世代住職も、「みうらさんの『見仏記』を読んで、仏像に興味が持てるようになりました」などと言って感謝される事もあるのだとか。

いつの間にか、みうらじゅんは仏教界の救い主になれそうな気配すらある。面白いものだ。


さて、徳之島に遊びに行った時、(『お化けが好き #2 ⑱』)盆祭りに行こうと友達と家を出る時、

「ハブに気をつけなさいよ」とおばさんから(友達のお母さん)声を掛けられたが、私は笑った。一体どうやって気を付けたら良いんだ!?

ハブは物陰に隠れるのが得意だ、本能で隠れられる。街灯もほとんどない、懐中電灯と提灯の頼りない光を頼りに夜道を歩くのに、襲われたら避けようがないではないか?

けれど、私も昨日の記事の最後で
若い人達に言いたい、宗教には気をつけてください。入信は、よく考えて。

などといい加減な言葉で結んでしまった。そんな事言っても気を付けようがないものね。

ハッキリしておくが、私は何処の宗教団体にも所属していない。けれども、3年前母を亡くした時、ぜんぜん金を持っていなかったけれど、すぐに小さな仏壇を買い、小さな位牌を作ってもらい、毎日拝んでいる日々だ。

ただ、先祖代々の宗派はあるから、その念仏を唱えているに過ぎない。

でも、仏事があると坊さんを呼んで拝んでもらい、終わったら説教を聞く事になるが、その説教がとても詰まらないのだ。これでは仏教界も宗教離れがおこるだろう。

みうらじゅんのように仏教を語れる人が必要なのだ。


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