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葬送のフリーレン ㊳


この前は「推しの子」を取り上げたが、今はアニメの「葬送のフリーレン」をちょっとずつ見ている。

古典も好きだが、新しいモノもモチロン大事なのだ。

主題歌『勇者』これもYOASOBIなのね。

この作品はやたら評判が良いらしい。


主人公のエルフは魔法使いで、既に1000年以上生きているが、見た目は小学生か中学生くらいの少女にしか見えない、

ストーリーは、冒険者4人が10年続けた旅路を終え、

悪の大魔王も既に討ち取って大団円のところから始まる。

仲間の勇者も、僧侶も、戦士も「長い冒険が終わった」と安堵しているが、長生きのエルフだけは10年間の長きも「短い旅だった」くらいにしか感じていないのだ。

国中から英雄と称えられ、銅像も作られ、お祭りになるが、エルフは、あっさりと仲間たちと別れてしまう。

時は何十年も過ぎ去り、元冒険者たちは再会すると、

エルフだけは少女の姿のままで、他の3人はすっかり老人になっていた。

人の寿命は短い。ついに勇者も老衰で死んでしまう。

しかし、

その葬式に立ち会っていたエルフの頬には、なぜか滂沱のごとく涙が溢れているのである。

? ? ?・・・・・・

けれどエルフには涙の理由が分からない。この勇者と自分の関係性なんて特に何もない、

べつに、好きじゃないのに、

たった10年一緒に歩いてただけじゃないか?それだけでしょう?

涙の理由が知りたくて、エルフは再び旅に出る、かつて仲間たちと辿ったコースを、新しい仲間を集いて。


ざっと、このような話なのだが、

エルフ(フリーレン)は可愛い姿をしているが、ズボラでだらしがなく、ちょっとぼんやりしている、細かいことを気にしない。

それで弟子からも叱られているほどである。(つまり威厳がない)

何千年も生きる生涯なら、細かいことを気にしていたらやってられないのかも知れない。2年3年時を無駄にしても、彼女にとっては何の問題もないのだ。

かつての仲間たちと辿った道を、80年くらい後に、新しい仲間たちと行けば、いろいろな場面を思い出してしまう。

80年前にはぜんぜん気が付かなかった事を、エルフは今更になって、だんだんと分かって来るのである。

あの時の、友たちの言動は、本当はどんな気持ちで自分に対してなされていたのか、今になってやっと理解出来るようになるのだ、

肝心の仲間は、もう30年くらい前に死んでしまっているのに。

なんという、切ない物語であろうか?

ストーリーは淡々と進んで行く……。


けど、私は思ったのだ。かつての冒険者たちに足りなかったものって、

『銀魂』における<新八>ではないかと。つまり、ツッコミが足りなかった。

フリーレンはボケだ、完璧にボケキャラである。

それに新八みたいにしつこく的確にツッコミ続けたら、いくら鈍いエルフでも旅の終わり頃には、いろいろ気が付いたのではあるまいかと。

やっぱり、ツッコミは必要やね。



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