見出し画像

【4】俺たちはまだ負けていない 火を灯せ 革命の鐘が鳴る



物語の始まりは

それはある日のこと、ベランダでタバコを吸っていたらジョージさんから1本の電話が入る。

「吉祥寺音楽祭やろうと思うんだよね」

この僅かな言葉で僕はまたジョージさんが文化的で多様的でクリエイティブでグッドバイブスなイベントを行うのだ、と確信する。それだけ僕たちの付き合いは長い。

内容を聞くまでもなく「やります」と返事をする。

いつだって小さな革命の始まりはあまりにも静かだ。

そしてそれから「吉祥寺音楽祭」の資料が送られてくる。

要するに、今まで「キチオン」と言う名前で毎年駅前で開催されていた音楽イベントを新しいメンバーを加えてより吉祥寺にとって重要で大切なものにしようといった内容がそこには記されている。あくまでより良くすることが重要なキーワードであり、このイベントを今まで培ってくれた先輩たちに感謝を忘れてはいけない。

その上で資料に書かれたある文字に目が止まり、僕自身も気持ちが溢れたのである。

ジョージさんが作った資料より

「禁止禁止禁止からは何も生まれない」

これはまさに僕自身が年々社会に対して強く思っていることでした。

怒りを通り越して「虚しさ」や「悲しさ」「寂しさ」を感じます。
「禁止禁止禁止」が続いた社会の未来が一体どうなるのか、果たしてそこまで考えがあってのことなのか、いやきっとそうじゃないと思う。

その場しのぎの自己保険が故の自己実現の可能性の縮小、とある本にも書いてありましたが「村や町が無くなる時それはどんな時か?それはMATSURIが無くなった時だ」と。コロナで「集まって楽しむ」ことを忘れかけている僕たちにとってこの企画がすごく大切なイベントであることは間違い無いのです。

また自身も学生時代からバンドを楽しみ、今もラッパーとして音楽を楽しむ中で「表現する場所」がどんどん隅に追いやられているような気もします。

少し前であれば駅前でスピーカーとマイクを持って「サイファー(輪になって自由にラップする)」をしたり、弾き語りのライブがそこらじゅうで出来ていた。僕自身も高校生の時、地元高崎駅で路上ライブをして仲間たちと音楽の楽しさを分かち合った。

ところが今はその影も薄く、端へ端へと「表現」が追いやられていく、もちろん「路上ライブ」などの全てが「正義」でそれ以外の考えが「悪」だとは思わない。しかし個人的にはもう少し表現すること「街に音楽があること」に対して寛容であってもいいのではないかとも思うことも多い。

どの駅で降りても掲げられる禁止の看板

だからこそ正面から対話を続けてフェスを作っていきたい

吉祥寺に住んでいる人は皆優しく温かい印象がある。例えば別のエリアで自治体の方々と市を挙げてのイベントを行うときに「勝手にどうぞ」的なニュアンスの言葉を市の職員から投げかけられ「お前の街の話をしとんねん!」と静かに憤慨した記憶があります。

こういったことに限らず、こういった考えをもった人は世の中に沢山います。他の業界でも沢山見てきました。

しかし吉祥寺は違います。
文字通り「街の人たちが吉祥寺の誇りをかけて」この企画を作り上げています。誰のために?何のために?と仮に問われたとして、一人ひとり思いが違うこともあるとは思いますが、大本命、皆が口を揃えて「吉祥寺に恩返しがしたい」「吉祥寺の未来をより楽しいものにしたい」と話していた時目頭が熱くなりました。

僕たちが楽しむのは大前提重要ですが、それ以上に一人でも多く沢山の人にとってこの「MATSURI」が「居場所」になってくれたら嬉しく思います。

そして伝説へ・・・
じゃ無いけど、先輩たちが作り上げてくれた歴史にリスペクトを送りつつバトンを受け取った僕たち新しい世代がさらに次の世代に繋げていく。

「別にフェスなんて無くたって生きていけるでしょ」と吐き捨てられた唾すら飲み込み、対話を続けたい。

今の社会、そしてこれからの社会にとって大事なのは「意味も理由もなく集まり体を揺らせる場所」僕はそう思います。

年齢も立場も全てを超越してグルーヴを産んで生く

最後に お願い

ここまでお読み頂きありがとうございました。
本当はもっと語りたいことや想いがあるのですが、それは当日の僕たちの「作品」から少しでも感じ取ってもらえたらと思います。

そして僕だけじゃなく今回運営実行部隊のメンバー総勢50人(もっといるかな?)一人ひとりが「大切にしたい」想いを持ってこの企画を作り上げています。是非当日は遊びに来てくださいね。

さて、話そびれてしまいましたが大事なお願いです。
今回森澤はお祭りの実行部隊でもあり、この企画に遊びに来た子どもたちやファミリー層がより一層楽しめるように「子ども企画」を担当しています。
具体的には協賛企業さんと協力して街中に子どもが楽しめるブースを散りばめ、スタンプラリー的にそこを回遊してもらうことで1日、もしくは連日でも楽しめるという企画を考えています。

ありがたいことに子ども企画の協賛は僕の想いに共感してくれた素晴らしい企業のみなさまのおかげですぐに目標達成することが出来ました。
改めて本当に感謝申し上げます。
おかげさまで子ども企画は順調に制作が進んでおります。お楽しみに。

一方で自身もここまで大規模なフェスを作るのは初めてで「おお、まじか」と面食らっている最中なのですが、とにかくライブスペース、などを作成するのにとてつもなくお金がかかります。

もちろんアーティストの方達へもしっかりギャラをお支払いすること、制作物をしっかり作って参加した人たちがまた来年もこのフェスに来たいと期待してくれるものにすること、ビジュアルの作成、限定商品の開発などなど・・・一言で言ってしまえば

まだまだお金が足りません!(泣)

「音楽の火を灯せ」「音楽を止めるな」「ロックンロールは鳴り止まねぇ」こんなある意味僕たちの我儘な挑戦に是非協賛してくださる企業さん、個人の方を募集させてください!

頂いたお金はもちろん懐に入ることはなく、とにかくこの「MATSURI」を盛り上げるために最大限有効的に使用させて頂きます!

以下から協賛が可能です!
また個人の協賛も受け付けられるようにしました!もちろんこの記事を読んでいただいた後森澤に直接連絡でも構いません!

恥ずかしいくらい必死こいてますが、必ず協賛して良かったな、と心から思えるようなイベントにしますのでどうかお力添えをよろしくお願いします。

最後までお読み頂きありがとうございました。
本件のウェブサイトはこちらから!続報を楽しみにお待ちください!


吉祥寺(家)チームより吉祥寺に愛をこめて

吉祥寺「音組」 森澤雄基

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?