「君の居場所はどこにあるの？」この問いに答えようとするが分からなくなり、頭が混乱した。どこにいても自分はグループに流され依存していた。周囲に合わせて綺麗事しか並べられず、自分の気持ちを押し隠した。殺し続けた。

　グループには本当の自分を必要とされてないのは苦しい程、泣きたくなる程に理解してたのでグループ、周囲の人が望む「自分像」を必死になって考えて演じた。だけど、他人が望む「自分像」と自分が考えて演じた「自分像」がかけ離れており「期待外れ」「空気を読まない」というレッテルを貼られた。レッテル貼りが終わっても周囲の人の「自分像」と自分が考える「自分像」のどこが違うのか分からずにまた、「自分像」を演じた。

　「自分像」を演じ続けると、どこにも居場所がなくなってることに気が付き、怖くなった。泣いた。居場所を取り戻すことばかり考えてたら、居場所がどこにあるのかさえ分からなくなった。だけど、考えると最初から存在しないことを思い知らされてしまった。