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南アルプス 北岳、間ノ岳縦走

登山・写真紀行 5

 

昭和59年8月14日山梨県北社市南アルプス林道登山口広河原着午後9時。駐車場横にテントを張る。朝4時起床インスタントきつねうどんを食べ登山開始。間もなくの吊り橋を渡る。広河原山荘の横を通りいよいよの登山道。天気は晴れのようだ。大樺沢コースを辿り二俣着7時10分。本格的な急坂を進む。右俣草すべりを過ぎて稜線だ。急坂も緩やかになり肩ノ小屋だ。小屋を見送り頂上を目指す。11時前頂上到着(3,193.2m)。富士山に次ぐ第二の標高だ。西側は全面雲海だが富士山は上部をはっきりと見せている。写真も何枚も撮って間ノ岳へ向かう。北岳からの下山途中も素晴らしい眺望だ。遠方に農鳥岳、塩見岳も望むことが出来、写真は撮り放題だ。今回初めて南アルプスに足を踏み入れこんなにも眺望に恵まれるとは思ってもいなかったので幸せを感じてしまう。間ノ岳への稜線上雲海上の富士山を仰ぎながら鳳凰三山、八ケ岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳等周囲の絶景を堪能しながら間ノ岳頂上(3,189.3m)到着、第三位の標高だ。頂上は広くどっしりとした風格がある山だと思った。早速折り返し北岳を目指す。再び北岳に登頂、分厚い標識盤と再会し北岳頂上を後にする。八本歯のコルを下山、2時20分頃。木のハシゴ等連続の急坂、大樺沢付近はまだ残雪があって水が至る所から流れている。広河原着4時20分。
 今日は行く先々で写真が撮れ申し分のない日だったとの思いがある。北岳の頂上からの写真、雲海の富士山と間ノ岳への稜線の写真2枚は今でも玄関に掲示しています。

                       柳田 武男 83歳


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