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Z01)雑記:10月7日の衝撃とあれこれ

事件発生時の衝撃

2023年10月7日の事件を、ニュースで知った、SNSで知った、SNSの外国語投稿も含めて、積極的に情報を探しに行った、など様々な状況があったと想像します。私自身は、『積極的に』のタイプで、ここでは表現することが憚られるほどの凄惨な画像や動画を目にしました。
当然、「何てことを」「許せない」などの怒りの感情も芽生えましたし、目の当たりにする光景に文字通り言葉を失ったことを記憶しています。

一方で、「前代未聞の越境襲撃で、イスラエルが想像を絶する過剰報復をするのでは」という、強い危惧を抱きました。過去に照らして同様の危惧を感じた方も、相応にいらっしゃると考えています。

※ BhumbleのXアカウントは、極めて個人的な理由で2023年11月に開設したものですが、検索などで利用するアカウントは別に古くから持っています。

事件当初の識者に関する印象

当初から、飯山氏の論調は独特だと感じていました。
「日本政府はテロ認定しない」「ハマスだけでなくイスラエルへの自制も求めた」など、G7に追随しない政府に批判的な投稿が目立った点です。特にネット番組で、「イスラエルへの自制要求は、自衛権の否定」と誇大解釈して日本政府を非難していたことも、強い違和感と共に記憶しています。

反対に、後者の過剰報復の可能性を指摘する識者は、イスラエルの自衛権行使が、必要かつ均衡のとれた範囲であることを求めていた印象です。現在の国連やICJの対応を見ても、極めて妥当な指摘であったと思います。

過激な論説の弊害

『ハマスによる無差別な殺戮と拉致は、残忍なテロであり殲滅すべし』のような言説は、ある種のイデオロギーに依拠していると思われ、それゆえ論調の転換はなく今でも頻繁に目にします。憂慮すべきは、SNSへの投稿で、ガザ市民の犠牲もハマスのせいであり、イスラエルの自衛権行使(戦闘行動)を制約すべきでないと読み取れる言説まで出現していることです。

この極論は、我が国の安全保障を考える際にも、非常に危険な言説だと考えます。独自設定する事態(対テロなど)を条件に、我が国の自衛権も無制限に行使可能とすれば、国際社会の信頼を得られず、自衛隊の正当性や憲法改正の議論にとっても脅威であると考える次第です。

海外でもイスラエルを擁護する言説が多数存在することは承知しています。ただし、ユダヤ人への差別とその反動という、我々日本人では容易には理解できない当事者としての歴史認識が背景にあると考え、この雑記では取り上げませんでした。

以上、つれづれに。

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