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中の人として、企業の「らしさ」を模索する。デザイン会社から事業会社のデザイナーに転職した話。

初めまして!ファインディでコミュニケーションデザイナーとして働いております、ヒロセと申します。

2023年10月よりファインディに入社し、早1ヶ月。
改めて入社した経緯と、実際に働いてみてどうだったのかをつらつらと綴っていきたいと思います。


デザイナーとしてのめざめ

まずはそもそも私がデザイナーを志したきっかけをお話させてください。

昔から絵を描くことが好きだった私。なんとなく、自分はきっとクリエイティブに関する仕事に携わっていくのだろうなぁ、という未来を想像していたので、高校は美術部が強い公立高校へ進学しました。

ただ、志はあったものの、具体的な進路を考える際は「なんか美術のこと学べそう」「卒業生に有名人がいっぱいいる」「アート系よりデザイン系の方が潰しが効くらしい」「どうせ目指すなら倍率高いところにしよう」…という、超絶ミーハーな思考回路でした。
そんな軽い気持ちで美大受験に挑み、何度も心が折れそうになりながらも、熾烈な受験を乗り越えて某美術大学のグラフィックデザイン学科へ無事入学しました。
…ここだけの話、実はデザインとアートの違いすらわからないまま2年生まで過ごしていました。(お恥ずかしい)

そんな軽率な理由で美大に入学して3年生の夏。教授から一つの課題が出されたのです。

「何でもいいからデザインしなさい」

…なんてシンプルな課題! 当時はかなり面食らったのですが、私はこの課題をきっかけに、改めて「デザインって一体何なのだろう?」という命題にぶち当たることになるのです。

ここで皆さんにも質問です。
皆さんにとって、”デザイン”って何でしょうか?

広告やポスターを作ること、見た目がかっこいいものを作ること…きっと人によって色んな解釈があると思うのですが、私が思うデザインは、それらを総じて「人や社会をより良くするためのコミュニケーションそのもの」だと思っています。
私たちが生きている世界には、複雑で、一筋縄では解決しないような課題が山ほどあります。それらを、人の持つ創造性でときほぐし、未来を豊かにしていくことがデザインの役割なのかなぁと。

普段何気なく使っているもの一つにしても、必ず目的があり、作り手や企業のさまざまな思いが込められています。どうすればもっと使いやすいものになるだろう、どんなメッセージを込めたら伝わるだろう、そのためにどんな色・形にすれば良いのだろう、などなど…

世の中に溢れる素晴らしいデザインたちに触れ、その尊さに感銘を受けた私は、「自分もデザインを通して、誰かや社会の役に立ちたい!!」という思いが沸々と湧き上がり、デザイナーを志すようになったのです。

※ちなみに、この課題に対して私は「生理への理解を促すイラスト」を数点制作しました。思い返すと課題設定もそれに対するアウトプットも拙く反省が多いのですが、自分がデザインを考える原点になった大事な制作です。

「デザイン会社のデザイナー」としての葛藤

デザインへの激アツ感情だけで乗り切った就活。最初に入社したのは某デザイン会社でした。

ただ消費されていくデザインではなく、変化する時代の流れに対して企業と共に伴走しながら、デザインで社会をひらいていく。
私はそんな企業理念に惹かれて、デザイナーとして仕事に打ち込んでいました。

しかし、仕事をこなしていく中で、次第に自分の中で気になる点が出てきました。

一つは、最終的にそれを手に取ってくれるユーザーからのリアクションが見えづらいこと。
デザインは独りよがりではなく、クライアントの要件とユーザーのニーズを満たすものでなければならないと思っています。
クライアントからのリアクションはあっても、最終的にそれを手に取ってくれるユーザーがどう思ってくれたのか、果たして自分が作ったものはユーザーにとって良いものだったのだろうか…リアクションがなかなか見えてこないことへのもどかしさがありました。

もう一つは、企業に対して「デザイン会社のデザイナー」として関わることに、限界を感じたこと。
私が携わっていた仕事は部分的に関わることがほとんどだったため、もっとこの企業をデザインで良くしたい、という思いをもって提案をしても、なかなかその先に踏み込めなかったり、そもそも企業側から依頼以上のことを求められなかったり。

さまざまな企業と幅広くお仕事ができる良さもある一方で、一つの企業に深く関われないことへの悶々とした思いが募るようになったのです。
どちらも難しいとわかっていた事ではあるのですが、日々デザインをする中で燻るような思いが募りました。

もっと深く、一つの事業に関わっていきたい

部分的ではなく、一つの企業にデザイナーとして深く根を張りたい。そう思うようになり、転職をぼんやり考え始めていた折、ファインディに出会いました。

私がファインディに惹かれた理由は、ユーザーとサービスの距離感が近く、ユーザーからのリアクションやフィードバックを直にキャッチアップできるという点。
前向きな意見だけでなく、時にはユーザーから本音や忖度のない意見を投げられることもあります。しかし、それはユーザーとサービス・企業の間に信頼関係があるからこそ成り立つものです。企業からの一方的なコミュニケーションではなく、双方がプロダクトについて議論しあうことで、よりよいものを作っていこう!という意思を感じられることがとても魅力的に感じました。

もう一つは、「企業のブランディング」に、中の人としてチャレンジできるという点。
現在、ファインディは自社の企業価値をより強く、魅力的な形で訴求していくためにブランディングを再定義する取り組みを行っています。
ブランディングは単発的なことではなく、その企業が続いていく限り、時代の変化に対応しながら、顧客のニーズを拾い上げて積み重ねていくものだと思っています。
今まで、外側の立場から部分的にクライアントと関わることは多々ありましたが、中の人としてさまざまな部署と関わりながらデザインで会社を動かしていくことは、とてつもなく大変だけれど、だからこそやりがいのあることだと思い、入社を決意しました。

実際に入社してみると…正直、想像以上に伸びしろがありました!
デザイン面でルールや体裁を整えなければいけないところ、アウトプットだけでない社内コミュニケーションの設計、らしさを浸透させるためのインナーブランディング、toB・toCと、異なるターゲットに対するクリエイティブのアプローチ方法、デザインチームの在り方などなど…
まだまだやるべきことはたくさんありますが、デザインチーム一丸となって、日々ファインディらしさを体現することに全員で力を注いでいます。

また、実際に入社して、改めて企業の在り方や展望を知り、一緒に働くメンバーたちと関わっていく中で、自分が思っていた以上に何億倍も素敵な会社だなぁと実感する機会が多々ありました。
だからこそ、ファインディの良さをもっともっとデザインで伝えていきたい! という思いが募る日々です。

おわりに

まだまだファインディのデザイナーとして未熟な身ではありますが、デザインチームのみんなと切磋琢磨しながら、ファインディのブランディングを模索しつつ、伝えたい人により企業の魅力が届くクリエイティブを生み出していけるように精進していきたいと思います!

企業のらしさを考えていきたい方、デザインの力で会社を変えていきたい方、是非一緒にファインディで働いてみませんか?


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