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ほんの少し、動きを変えてみたら

いつもと違う動きをしてみると。

今日は、老人ホームにて派遣のアルバイト。
夜間に飲んだお茶の容器を洗おうとしたら、いつもに比べて圧倒的に数が少ない。
きっと未回収のものがあるのだろうと思い、スタッフに声をかけて居室を回ってみることに。

すると、このホームでの生活に慣れはしたが落ち着かないと言っていたHさんが、気持ちよさそうにベッドで寝ている。その瞬間は、リラックスして過ごされているようで微笑ましかった。

廊下の窓際で外を眺めているKさん、普段から口数が少なく、表情や態度でよく語っている方。話しかけてみると、Kさんもじわりと話しはじめ、「こんなに天気がいい日には、外に出たい!」とおっしゃる。
また、続いて「こんな要望が出てるって、スタッフの人に話してほしい。」と話される。
つい、その要望を叶えられるか否か?に思考がまわりがちだが、その前に何か感じていることがあるよな、わたし、とじっくり感じてみる。
あぁ、Kさん、そんなこと考えながら過ごしていたんだぁ、とその人の一面を知れて嬉しかった。

ほんの少し、いつもと違う動きをしてみただけで、デイルームで過ごされている様子しかほとんど目にすることがない入居者さんの別の一面を知る機会になった。

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