見出し画像

こども×chatGPT。楽しいウソをつかれる体験学習を早めにしとくと良いなと思った話。

今日は最近ニュースで見ない日はない、
世界で注目を集める対話AI
「ChatGPT(チャットGPT)」の話。

先に言っておくと、私はそこまで詳しくないですが、仕事で考えをまとめるための壁打ち相手にしたり文構成を考えるのにChatGPT(GPT-4)を使わせてもらってます。

chatGPTの記事でよく見るのが「こどもに使わせるべきか」論や求める正解を導き出すためのプロンプト(指示文)の書き方のコツ。

また反対に、これには使うな、といった間違った使用方法など。(個人情報は入れないとか店の検索とか、著作権を侵害した内容を使用しないとか)

そのあたりは得意な方々にお任せして、
今回は、こどもと遊んでみてよかったな、
と思ったちょっとした話です。



○ chatGPTに「日本昔話」を聞いてみた。


ある時、こどもと一緒にchatGPTと会話をしてて
こどもが何だったかの昔話について質問したんですね。

そしたら、こんな風に答えてくれました。
(noteに書くために新しく2つ聞いてみました。)

1.ころりんころりんと小さくなる「おむすびころりん君」が主役の「おむすびころりん」

「おむすびころりん」は、日本の昔話の一つで、以下にその要約をお伝えします。

昔々、ある家には老夫婦が住んでおり、彼らは非常に貧しい生活を送っていました。ある日、老夫婦は山へ行って竹を切り、それを使って竹筒を作りました。そして、竹筒に詰めたご飯を持って、森に行くことになりました。

森でお昼ご飯を食べるために竹筒からご飯を取り出そうとすると、竹筒が割れてしまい、ご飯がころりんころりんと地面にこぼれてしまいました。老夫婦はがっかりしましたが、そのとき、不思議なことが起こりました。

ころりんころりんとこぼれたご飯から、小さな男の子が現れました。彼は「おむすびころりん」と名乗り、竹筒からこぼれたご飯を食べて大きくなり、またころりんころりんと小さくなることを繰り返しました。

老夫婦はおむすびころりんとともに過ごし、彼が助けてくれることもありました。おむすびころりんの魔法の力を借りて、老夫婦は幸せな生活を送ることができました。

「おむすびころりん」は、小さなものや不幸な状況からも希望を見つけ、助け合いと感謝の大切さを教える昔話として知られています。

chatGPTに「日本の昔話おむすびころりんについて教えて」と質問してみた 2024.01


ころりんころりんと小さくなっていくおむすびころりんくん。
それはそれで、かわいい。。。

こんな感じ? Adobe Firefly(画像生成AI)で作成


もう1つ。


2.海人(あま)のお姫様との切ない悲恋を描いた「浦島太郎」


浦島太郎(うらしまたろう)は、日本の伝説や昔話の中で有名なキャラクターで、彼の物語は次のようになります。

浦島太郎は、海岸で拾われた赤ん坊で、彼は成長すると非常に美しい男性に育ちました。ある日、彼は海辺で大きな亀を助けることになりました。その亀は実は魔法の亀で、感謝の意を示して浦島太郎を亀の背中に乗せて海底の宮殿に連れて行きました。

海底の宮殿には美しい海女(あま)たちが住んでおり、浦島太郎はその中でも一人の美しい海女、お姫様と恋に落ちました。彼は海底で長い間過ごし、不老不死の薬を手に入れたり、海底の生活を楽しんだりしました。

しかし、浦島太郎は人間界に戻りたいという思いから、海底のお姫様と別れることを決意しました。お姫様は彼を見送り、魔法の亀が彼を浜辺に戻してくれました。浦島太郎が帰った浜辺には長い年月が経っており、彼は故郷や家族を忘れてしまっていました。

この話は、浦島太郎が海底の冒険や不老不死の秘密を持つ美しい海女との切ない別れを描いており、日本の文学や伝説において人気のある物語となっています。

chatGPTに「日本の昔話浦島太郎について教えて」と質問してみた 2024.01


美しい海女のお姫様との切ない別れ・・・
なんかディズニーっぽい空気を醸し出してます。


○ chatGPTの知ったかぶりに“楽しく”気づく。


それまで聞いていたchatGPTからの回答は自信満々で説得力もあり、正しい(ぽい)回答ばかりだったので、こどもにしてみたら色々正解を教えてくれるかしこいAIという印象だったみたいなのですが、流暢な口調でもこれはさすがにだまされず。「知らない話も知ったかぶりで話すんだね」と。

それで、あ、こどもにとって結構大事じゃない?と思ったんですよね。

AIってしれっと流暢に嘘も言うんだな、という感覚を最初に養うこと。

知識が豊富で自信満々に話してもっともらしい正解を教えてくれるけど、絶対じゃないって知ってること。

まだ学習データが少ない日本の昔話についての質問は分かりやすく&楽しく知れるいい機会になりました。(ちなみによく聞かれる質問は学習が進んでるみたいで桃太郎などは、よく知られるお話を教えてくれました)


○ おまけ 技術の進歩がマイナスに働く。シュールでエキセントリックな誤翻訳絵本



そういえば誤翻訳を楽しむ本として思い出すのがこれ。

2019年のネット翻訳なんか微妙じゃない〜?な時代だからこそ生まれた作品。コンピュータと人間の言葉をミックスした誤訳だらけの日本昔話絵本「逃亡者おむすびころりん 日本昔ばなしRemix」。作者は美術家の 原倫太郎+原游 さんです。

年1のお楽しみ 港まちアートブックフェア2023 で出会って購入
HP https://hfj-ami.jp の本紹介ページより

『日本昔ばなしRemix』は、インターネット上の自動翻訳サービスを駆使して、誰もが知っている日本昔話を「日本語」⇒「英語」⇒「日本語」で再翻訳して作る絵本のシリーズです。 (中略)自動翻訳が繰り出す言葉の表現の数々は、人間では到底思いつかない、想像を遥かに超えたマジカールワールド。 大いに笑え、また涙し、様々な観点から楽しむことができるシュールな絵本です! 

Kibidango プロジェクトページより

 2019年にクラウドファンディング Kibidangoで売っていたみたいです。早いですね!


日本語ならではのオノマトペも、ゆかいに誤変換されていきます。英訳も見ながら読み進むと、コラージュみたいで楽しいです。

そんなわけで、ChatGPTの攻略法がフューチャーされがちだけど、あえて騙されてみるといいかも?と思った話でした

ではは。



cuudesign

●instagram 
https://www.instagram.com/cuudesign

●X
design cuu @DesignCuu
https://twitter.com/DesignCuu

cuu @cuu_design
https://twitter.com/cuu_design


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?