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【江戸時代】〜手作りの浮世絵編〜

今回は【江戸時代】についてご紹介していきます。制作するのは浮世絵の「凱風快晴」(がいふうかいせい)。葛飾北斎の浮世絵の中でもよく知られた作品で、誰もが一度は目にしたことがあると思います。
まずは江戸時代がどんな時代だったか見ていきましょう。

・江戸時代について

慶長八年(1603)徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開きました。
慶応三年(1867)の大政奉還まで264年間続くこの時代を江戸時代といいます。
江戸幕府を武士の頂点とし、最高の統治機関としながらも、藩を形成し、将軍と主従関係を結んだ大名が領地を統治する、幕藩体制という政治体制をとっていました。

長い期間にわたる江戸時代、浮世絵、歌舞伎、俳諧など日本独自の文化も発展します。これまでの時代は、貴族を中心に文化が栄えましたが、江戸時代は庶民を中心に文化が花開きました。

寺子屋や藩校、私塾など、教育も広がりました。

長く続いた江戸時代でしたが、厳しくなった財政や、百姓一揆や打ちこわし、そして外国船の来航と開国で国内は動揺。大政奉還、明治時代へと移行していきます。

・浮世絵について

「凱風快晴」(がいふうかいせい)は、葛飾北斎の名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図で、「赤富士」(あかふじ)とも呼ばれる。大判錦絵。「神奈川沖浪裏」「山下白雨」と合わせて三代役物と呼ばれる。(Wikipediaより)

・制作について

浮世絵は何枚もの版を用いて作られる版画で、版ごとに色を変えて印刷することで連続した複製を可能にしています。

今回はそんな版を消しゴムで彫って表現しています。
今回も絵画担当の千鶴さんの作品になります!

今回も道具は100均です

複数の版(消しゴム)に同じ縮尺で彫るため、トレーシングペーパーを使ってトレースしていきます。

空、富士、麓の緑、
今回は三つの版で表現します。

版への彫り込みもですが、インクをつけて印刷するのも難しいようでした。
思ったように色が出なかったり、三つの版をズレることなく印刷するのも技術を要します。

展示の場では実際に浮世絵を印刷できる体験コーナーを設けるので、実際に触れて、浮世絵を体感してみてください!

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