見出し画像

古事記転生を読んで

TOLAND VLOGのサムさんが初の執筆、という事で楽しみにしていた「古事記転生」を読ませていただきました。

都市伝説系YouTuberの中でも、特に古事記に対しての情報量や多角的な視野ではとっても信頼できるテラーの彼が古事記をベースに転生モノの本を出すということでとても楽しみにしていた一冊。

・・・

読んだ感想としては、わかりやすくて面白い。字も少な目だしテンポも良くて、本を読むのがあまり早くない僕でも2〜3時間で一気に読んでしまいました。
じっくり映画一本みてみようかな、ぐらいの気持ちで一気に読めるので、普段本をあまり読まない方でも手に取れるような本だと思う。

異世界転生ってこれまたベタだなと思いつつも、本著を読み進めていくと古事記の世界を改めて現代の価値観で感じる手法としてはむしろ最適なんじゃないだろうかと思えてくる。
もはや「転生モノ」は説明が不用なほど世の中に定着しているお馴染みの設定である。何でそんな事(転生すること)になっているのか?という本来大きなはずの疑問はすっ飛ばして、テンポよく本編の核である部分に触れていくことができます。

・・・

古事記の中でも有名なのはイザナギとイザナミによる国生みや、アマテラスの岩戸隠れだが、今回転生するのは大国主という神様。
神様なのにお兄ちゃんたちにいじめられたり、(エスカレートしすぎていじめの度を越えるけど)人情味があってとても優しい神様で、そんな大国主に転生する中で、主人公のサムは自分の現世での課題にも気付いていく。

この本を読むと

・古事記への興味、関心が持てて
・自分と向き合う勇気をもらえて
・この世の本質的な原理原則に触れられる

こんな要素がギュッと詰まった一冊。
学校の図書室とかに置いてたらいいのにな。

映画にしてもちゃんとまとまりそうだし、沢山の人に触れてほしいと思える物語でした。

・・・

この本が古事記の全てではないし、むしろ古事記が完全な真実や、日本の全てではないとおもうけど、自分が生まれ住むこの日本のこと、私たち日本人のこと、もっともっと知っていく必要があると感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?