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オスロ滞在記

北欧といえば、スウェーデン、デンマーク、フィンランド。あるいはアイスランド...。ノルウェーを思い浮かべる人はどのくらいいるだろう?

空港からオスロ市内までは電車で1本。30分足らずで中央駅まで行ける。草原や森の間を抜けて見ると、そこは現代的な建物が立ち並ぶ新しい街。

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派手な感じはなく、控えめだがしっかりしている感じ。スイスの都市にどことなく似ているような、似ていないような。正直最初はちょっと地味かもと思っていたけど、いつの間にか居心地がよくとても魅力的な心象になっていった。
中央駅を少し離れると、川が流れていたり、大きな公園があったり、清潔感があって、とても過ごしやすい。

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公園に入るのにお金を取られたりすることもない。大勢の観光客がいたとしてもなお、余裕がある。

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道路の整備が進められているようで、海沿いが特に道幅も広く快適であった。工事中の通りが結構あった。海風はあまりベトつくこともなく、爽快であった。海沿いにはたくさんのお店が立ち並び、美術館もある。街のシンボルのようなオペラハウスは、観光地になっていて、沢山の人がいた。

観光地になるようなスポットが限られているため、たとえば美術館や王宮といったスポットには、かなりたくさんの人が詰めかけていた。
しかしひとたびそういうホットスポットを離れると、閑静で人もまばらであり、ゆっくりと過ごすには良い場所がたくさんあった。

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北欧は食事がイマイチなイメージがある。デンマークもスウェーデンも、悪くはないんだけど、何かが足りないという感じがする。野菜は新鮮で美味いんだけど、料理としては物足りなさを感じる。
ノルウェー...もといオスロは、食文化が発展しているようだった。Airbnbで宿泊したホストの人が、飲食関係のしごとをしていて、色々とオススメの飯屋を教えてくれた。
ちょうど時期的にお店の人がバカンスに出かける頃でもあったので、半分くらいは開店していなかったが、とても満足の行く食事のクオリティだった。
味のセンスがとてもよい。

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彩りも鮮やか。

何よりコーヒーが抜群に美味しい...場所がいくつかある。コーヒー好きの間では、コーヒー文化の最先端の街として知られる。宿のホストの方曰く、
「世界レベルか、しょーもないの、どっちかしかない」(意訳)
とのこと。

ただし、高い。ノルウェーは物価が高いことで知られる国である。所得が高いことでも知られるから、それを反映しているのだろう。
とはいえ、皆頻繁に外食するという感じでもなさそうだった。宿のホストの方は共働きだけど、家で食事を取っていることが多かった。

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なお日本は

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まあ、物価が体感で2倍くらいというのは間違っていないようである。

国家財政も黒字だそうだ。税金も高い...ノルウェーも社会民主主義なので、社会福祉が手厚い。

なお、貿易も黒字。北海油田を所有しており、電力は豊富な水力を活用することでほぼ100%の供給を賄っている。そのためほとんどを輸出に回すことが出来る。街の潤いには、オイルマネーが貢献していそうだ。

国民の幸福度も高い。

ちなみにノルウェーはデンマークやスウェーデンの支配を1000年近くに渡って受けていた。デンマーク語の影響を受けながらも、独自の言語圏を守り続けてきたという経緯がある。そんな彼らは20世紀初頭に国民投票で独立を果たした。
革命や独立というのは戦争を伴うことが多いが、彼らは血を流していない。
ただし、国王を擁する立憲君主制で、王様はデンマークから連れてきた。
第二次大戦中はナチスドイツの侵攻を受けており、街の中には連行されたユダヤ人の記念碑が散見される。

ノルウェーはスイスと同じくEUに加盟していない。北欧諸国の中でもマイペース国家である。移民政策もスウェーデンやデンマークを「失敗」とみなしており、独自のスタイルを持っているようだ。

夏に限って言えば、非常に過ごしやすく快適である。コーヒーが好きな私にとっては、毎日が刺激的であった。カフェも時間帯によっては非常に混雑するが、時間帯を選べば空いているお店を見つけることができた。
物価が高いことを除けば、普通に暮らしてみたい街である。またぜひ行きたい。稼がねば...!


🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁 🎁         ookini🥰        🎁 🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁🎁