『自分の感受性くらい』

1977年、40年前に茨木のり子さんが書いた詩である。
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ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
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昔も今もそれは変わらない
最後の...『自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ』
感受性が自分で守れなくなると、自殺や犯罪が多発するような気がしてならない
嫌な事件が多すぎる...ばかものよ

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