見出し画像

コロナ禍の国家との関係を考えようか

ゲーテ・インスティトゥート東京との共同プログラム「#Studio202x」
vol.3「コロナ危機による国内回帰とグロバリゼーション」
を観ました。
コロナをどう抑えるかと同時に国家への依存、グローバリゼーションのオモテとウラという話が面白かったので、観てみて欲しいです。
なので、備忘も兼ねたざっくりとして講義メモ。(あくまでざっくりです)

ファシリテーターは津田大介氏。
出演:マルクス・ガブリエル(ボン大学教授)、三牧聖子(高崎経済大学准教授)、将基面貴巳(ニュージーランド・オタゴ大学教授)

↑リンクはこちらから飛んでくださいね。それにしてもタダとは!

以下、箇条書き。

哲学者、
歴史学者、
国際政治学者
のお三方の意見が聞けて有意義。

グローバリゼーションの表と裏。
人やものの行き来が自由になるグローバリゼーション。
しかし、
国歌ががフィルターとして管理する面も。
今回のようなコロナウイルスや、テロリズムに関して。
国家がパスポートを発行し管理するという逆説性。

コロナ禍によって、グローバル企業の存在感が薄れ、国家の存在感が強まった。(ロックダウンによって封じ込めるってそういう事)
小さな政府を主張していた人までも大きな政府を求めるように。
権力に多くを委ねる危険性
を認識せねば。

特にガブリエル氏の主張は、、、

ネオリベラルな資本主義には戻れない。
どうすれば世界レベルで協力できるかだ。
社会は最も大きな社会経済的取引の形。
日本の法規制の管轄でなんでも買い物も地下鉄も行われている。それらが積み上ると社会になる。
本当にひどいことはナショナリズムに回帰し、民主主義の政策にならないことだ。

ウイルスの伝播が本当の問題ではない。
社会というものは一つで国家ごとに社会が存在するというものではない。

コロナに対しても各国毎に対応する、しかも統計をもとにというのがおかしい。

フーコーのバイオパワー。
一見確かなもののような統計というものを盾にして、「中立」だと見せかけたコントロールが可能となっている。
ウイルスとの戦いによって、人の拠り所が、科学が宗教に変わってきた。


都市を封鎖して抑え込むロックダウン。これは民主主義の危機ではないのか。

健康で生きるためには、ブロッコリーを食べて家にいればいいが、医者のアドバイスだけに聞くだけでは私たちの人間性はどうなる。
医者は、国民国家ははとんでもないことを知らない。
私たちは知っている。民主主義がどのように機能するかという専門家だから。
科学者は倫理の専門家ではない。(医者だけの事を聞くと楽しく無くなるしね)
ドイツを今、科学的北朝鮮状態と呼んでいる。



ニュージーランドなどについて
民主主義の大事にしながらの押さえ込みを続けている。公平である事を重んじる国家。
一方で、アメリカで感染がどうしてこんなに広がったのか、政治的に自由を求める人という違いもあるだろう。

医療制度が崩壊することで、国家として民主主義的な手続きを踏めない危機的状況になっているということもある。

国家権力への警戒を怠らず、民主主義的にコロナ危機を逃れるには。
自由な、社会の公正さを保つ方策は。

私見

国難と呼ばれる状況だからといって、何もかも国民の権利を差し出してしまうと、この先どうなってしまうのか。民主主義的な視点を持ちながらもこの新型コロナウイルス禍の日本社会、世界を見ていかないといけない。と改めて認識しました。ちゃんちゃん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?