見出し画像

大学院入試ってどんな感じ?

8~9月は大学院入試の時期です。私は今でこそ人生17回目の夏休みを満喫していますが去年の今頃は受験勉強に追われていて大変だったことを思い出します。私はひたすら基礎的な知識を叩きこんでいくようなスタイルの勉強方法だったので、今思うと過去問にちゃんと向き合えていない部分もあったのかなと思います。面接に関してはほぼノータッチだったので、かなり痛い目を見ました。

とにかく、大学院入試を受けるなら、そこで過去にどんな試験が課されたのかについて知っておくことが必須です。この記事では、大学院入試の内容について筆記と面接に分けて紹介します。心理系の院試ならこの記事の内容がおおむね当てはまると思いますが、他の分野の場合はこの記事の内容通りとは限らないので注意してください。院試の対策法などについても説明したいのですが、文字数が多くなってしまうのでそれはまた別の機会にしようと思います。

試験の形式には大まかに分けて筆記と面接があります。この2つは同じ日に行われることもあれば、日を分けて行われることもあります。それぞれについて解説していきます。

筆記試験

筆記試験にはいくつかのパターンがありますが、基本的に文章で答える問題ばかりです。学部の期末試験のように記号や単語1つで回答欄を埋めるような問題はほとんどありません。心理学の院試の筆記試験では基本的に①外国語、②専門科目の2科目が課されます。試験時間は2科目合わせて3時間ほどの場合が多いかと思います。

「外国語」では多くの人は英語を選択することになります。これは大学入試の英語に近いかもしれません。違うのは、やはり回答欄で要求される文量が多いのと、内容が専門的なことです。とはいえ英語で文章を書く必要はなく、基本的に日本語か記号で回答します。専門用語を英語で理解できるかどうかがカギとなります。

「専門科目」はすなわち心理学です。専門科目の中で大体どの大学院でも出題されるのが、専門用語を説明する問題です。この形式の問題は10問が1セットになっていることが多いので、私は「10連ガチャ問題」と呼んでいます。どういった分野から出題されるのかは、研究科の方針や所属する教員の専門分野によります。

専門科目では長文に対して日本語の文章で答える問題もあったりするのですが、これは大学によって内容が違い、クセの強いものになっています。私の受けた大学でもこの形式の問題がありました。内容としては、あるテーマに沿って書かれた論文を挙げ、方法や結果、主張について詳しく説明し、教育現場への応用について論じる、とうものでした。この年は比較的機械的に取り組める問題だったので自分にとってはかなりラッキーだったのですが、例年はもっとわけのわからない問題が出題されていました。

面接試験

多くの大学院入試では面接があろうかと思います。私の受けた大学では面接官が3人で、指導を希望する教員が進行を担当していることが多かったです。人員に余裕のある私立大学ではもう少し多くの面接官がいることもあります(とんでもないプレッシャーですが)。面接時間は様々です。5分程度のこともあれば30分のこともあり、それが事前に公表されていることもあれば最後まで面接時間を公表されない場合もあります。体感ですが、倍率が高いほど面接時間が短くなる傾向にあるような気がします。

その内容は就活の面接とは違い、ほとんどが自分のこれまでの研究や研究計画についてのものとなります。自分が研究対象としている現象や概念についての知識を問う質問が一番多いです。また、研究計画への批判など対応力を問われる鋭い質問(圧迫面接)もあります。研究に関する質問は願書と一緒に提出した書類を参考に展開されるので、出願の時点で面接戦略を意識しておくことが有効です。面接時間のうち多くを占めるのは研究のことなのですが、冒頭でアイスブレイク的に志望動機や進路などについて聞かれることもあります。

といった感じで、大学院入試では筆記試験と面接試験の2つが併用されることが多いです。それぞれの対策方法などはまた別の記事で詳しく解説していければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?