売れない作品は売ろうと考えるから〜サイコパスになれたら日誌1月7日〜
えっと、記事の投稿遅れて1月8日午前1時投稿になってしまいました・・・。悪しからず・・・。
こっから本題
映画を見に行くきっかけは何か?
ほとんどの人が俳優目当てかもしれない。
どんなポスターでも俳優がメインに写ってる。
昔は高倉健さんの映画を見終わった男たちは、みんな健さんになっていた。
「監督?脚本家?だれか分からない?」
だいたい映画を観に行く人たちはそんな感じ。
ただ去年公開された「カメラを止めるな」の拡大大ヒットを見れば、必ずしもイケメン俳優かアイドルが出てる映画が売れるわけじゃない。
「カメラを止めるな」の役者も監督もだれも知らないのが大ヒットの背景だろう。
「カメラを止めるな」のヒットした要因。
多くの人たちが映画の感想を言えないまま誰もが「面白い」と口を揃えて言う。
ただ「面白い」と言い続けるだけで、「なぜ面白いのか?」を誰もあまり言及しない。
「なぜ」を言ってしまったら、映画の魅力の根幹部分を説明してしまうからSNSではネタバレを自重するムードになっていた。
じゃあその「なぜ」を追い求めるために、多くの人たちが東京でも都内で2館しか公開されてないマイナーな映画に足しげく通った。
また1回に限らず、2回以上見に行った映画ファンもいるらしい。
やがて「カメラを止めるな」は大手シネコンでも上映されるようになった。
なんで、「カメラを止めるな」はここまで広まったか?
ひとつには「なぜ」を突き詰めるためにお客さんが殺到した。
昔、「シックスセンス」という映画が冒頭で「見終わった方は絶対ネタバレしないでください」というテロップが流れ話題になった。
「カメラを止めるな」もその類の作品で、観客たちは映画の中で何が起きるのかを気にしながら見に行くようになったと思う。
また「カメラを止めるな」は詳しくは書かないが1回見てもう2回目を見ると、さらに楽しめる話の構造になっていた。
もう1つには自主制作映画であることで、キャストとスタッフが総出で映画を売り出そうと必死になっていた姿勢が多くの人に共感を与えたからだと思う。
自主制作映画となれば、シネコンでかかる映画に比べたらもちろん予算も限られる。
テレビに出てるような有名な役者さんは基本的に出ない。小劇場で活躍しているようなマイナーな役者さんしか出ない。
上映館も限られている。
そうした普通ならヒットが見込めないような製作体制でも、ここまで2018年最大の話題作に仕上がったのは、映画に関わった人たちが本気で映画を作り、いろんな人たちに見て欲しいという気持ちが伝わったからだろう。
SNSを通じて多くの人たちが「カメラを止めるな」の映画の面白さにとどまらず、「この面白さをもっといろんな人に届けたい」という思いが募りに募って、結果的には大きな映画館でも公開され、瞬く間の大ヒットに繋がった。
「自主制作映画だから」
「有名な役者さんが出てないから」
「華のある映画じゃないから」
だからヒットは見込めないことはない時代になった。
作り手の本気の姿勢があれば、多くの人たちにその思いは伝わる。
たとえ売れっ子のアイドルやイケメン役者が出てなくても。
実際のところ、今時の売れっ子イケメン俳優やアイドルが出ていた映画でも「カメラを止めるな」ぐらいの利益を受けなかった去年公開の作品なんていくらでもあると思う。
「とりあえずイケメン役者やアイドル出しときゃいいや」みたいな志の低い映画はもういい加減終わるだろう。
観客は馬鹿じゃない。
SNSが発達してしまった時代では、誰もがあーだこーだ意見を言い合う時代になった。そして、あらゆる議論やレビューを誰もが見る。
本気で作らない作品はもはや観客たちに見透かされる。
映画を観に行くお客さんは、見る前からその映画の面白さをすでに体感できているから。
メジャーマイナー問わず、本気で面白いものを作る気概にあふれた作品が日本の娯楽産業を支これから支えていくと確信している。
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