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芸能界の(禁)基礎知識【2017年6月号第1特集】

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記事一覧

平成の伊藤野枝か? はたまた、ただの天然女優か? 能年玲奈は天性のアナキスト!? ライターKの“のん浴”日記

――能年玲奈が「のん」に改名して早くも1年近くがたとうとしている。しかし、改名以降の活動は『この世界の片隅に』での声優以外、あまり知られてはいない。そこで、「のんは平成の世に生を受けた真のアナーキストである!」と喝破する“のん追っかけライター”Kが、のんの現状を明らかにする!

写真上/寒い中、薄着で耐えるのんさん。写真下/久慈市の遠藤譲一市長から記念のタテをもらうのんさん。

 わたしは重度の「

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EXILEを合唱するのん、麺をカットするのん…etc. のん強火ヲタライター・Kの【能年玲奈】ガチおっかけ全記録

――昨秋、あるひとりのライターがのんをおっかけた全記録。

■久慈駅前に1000人の人だかり!
渡辺えりの眼前で謎の生歌披露!
2016年9月18日「久慈市応援セレモニー」

 本来は久慈秋祭りが予定されていたが、台風10号の影響により秋祭りが中止に。そこで、のんさんが久慈市への激励のために急遽駆けつけた格好となった。スピーチでは、『あまちゃん』で共演した渡辺えりさんが司会に入り、のんさんが作詞作

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加藤ミリヤがファックミー!と叫び、羽田圭介がファンとセックス暴露!? 作家は芸能界をどこまで描くのか?

――世間が芸能ゴシップで賑わっている昨今。「読者の興味があれば、そこに小説のテーマあり」と言わんばかりにネタにされてきた芸能界。小説家が取材して描くものもあれば、タレントが自ら描くものもある。タレントによる小説が評価されつつある今、芸能界の裏側を暴くのは、彼ら自身なのかもしれない!?

取材時には、タレントが書いた小説から、エンタメ作家が芸能界を描いた小説まで、膨大な量の本が持ち込まれた。(写真/

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大手芸能プロの力は衰退したのか!? 元SMAPの“Xデイ”は6月!? 利権渦巻く芸能関係者座談会

――SMAP解散以降、事務所内部で混乱を来しているというジャニーズ事務所。いまだファンの気持ちをヤキモキさせるのは元メンバーらの移籍情報だが、点と点をつなぎ合わせると浮かび上がってくる事実がありそうだ。そのほか最近何かともめ事が多い、大手事務所とテレビ局にまつわる噂話を、芸能関係者たちに聞いてみよう。

解散後、なにかとメンバー間のやり取りや、動向が注目されている元SMAPたち。その歴史を思い返し

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結局は国内向けのプロモーションに過ぎない!? 日本人アーティスト海外進出の皮算用とは!?

――「海外でも人気」と喧伝されているBABYMETALのような日本のミュージシャンたちも海外エージェントと契約しているが、この契約にこぎ着けるまでの間に、屈辱的な仕打ちを受けているアーティストもいるという……。なぜ、そこまでして海外進出をしたがるのか? 本稿では、そんな海外進出の裏側を探っていきたい。

4年前に本誌インタビューにご登場いただいてから、すくすくと成長しました。

 いつの時代もアー

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成功の鍵は、圧力、妨害、そして根回し?マイケル・オーヴィッツによるハリウッド支配術

――一時はハリウッドのすべてを手中に収めたオーヴィッツ。ここでは彼の敏腕経営術から、支配のやり口を見ていこう。

『ハリウッドを掴んだ男 マイケル・オーヴィッツ』(徳間書店)

■コネと人脈をフルスピード活用!
わずか5年で会社が軌道に乗る
オーヴィッツが5人の仲間たちとCAAを旗揚げした当初、借金こそなかったものの常にカツカツで、電話番はそれぞれの妻に任せるほどだったが、日夜パーティや営業に出か

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恐喝、根回し、ケタはずれのパワーゲーム……エージェント同士の殴り合いも!? ドンが牛耳った米国の芸能界

――日本では「テレビ局は、大手芸能事務所に頭が上がらない」などという話をよく聞くが、一方で米国の場合は「映画会社は、大手タレント・エージェントに頭が上がらない」という。この「エージェント」とは、一体何者なのか? そんな日本とは違う、米国の芸能界の構造を明らかにしつつ、そこに見え隠れする闇を探っていこう。

賛否あった『ゴースト・イン・ザ・シェル』のキャスティング。その裏にはエージェントの思惑がある

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音事協を取り巻く団体のトップは芸能界の重鎮? JASRAC収益は143億円! 音事協と関連団体の“絆”

――ここまで触れたように、近年、音事協を取り巻く状況は変わりつつあるようだ。しかし、その関連団体を調べてみると、芸能界の重鎮の名前がトップに記されていることがわかる。では、実際の音事協は、どのような関連団体と共にビジネスを手がけているのだろうか?

 日本の芸能事務所で構成される最大規模の業界団体、音事協の役員の顔ぶれは、有名プロダクションの代表ばかりだ。1963年の設立後、80年には当時の通商産

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裏社会とのつながりを憂慮した歴代のトップたち…芸能界の重鎮が歴任! 音事協会長の履歴書

――今年で設立54年目を迎えた音事協は、これまで7人が会長職を務めた。設立当時の芸能界は渡辺晋氏率いる渡辺プロダクションが大きな影響力を持っていたが、現在はどのような体制になっているのだろうか?

ホリプロHPより。

 ナベプロの創設者・渡辺晋氏の呼び掛けにより、自民党の大物代議士・中曽根康弘氏が初代会長に就任した音事協。当時、渡辺氏は理事長となり、やがて、中曽根氏に続く2代目会長に就任。当時を

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メディアへの圧力団体という虚像――タレント肖像権をチラつかせる音事協はタブー団体なのか?

――清水富美加の芸能界引退&出家騒動や、能年玲奈の独立騒動でも、一部メディアでその名前が報じられた音事協。100以上の芸能プロダクションが加入する業界団体で、「マスメディアに強い影響力を持つ」という噂を耳にしたことがある人もいるだろう。本稿ではその真偽や、協会の設立経緯、現在の活動などを探っていく。

音事協の会員や役員の一覧が記載されている公式HP。

 ホリプロ、ワタナベエンターテインメント、

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GSと田邊社長が築いた芸能システム――一介のドラマーが芸能界のドンへ! グループ・サウンズから見る芸能史

――60年代後半にブームとなったグループ・サウンズ(GS)。スパイダース、タイガース、テンプターズといったバンドが人気を博し、堺正章、沢田研二、萩原健一らが輩出された一方、スパイダースのドラマー・田邊昭知は芸能界のドンとして君臨するまでに。あの時代、何か“変革”が起きたのか? 芸能史におけるGSを再考!

【1】浜口庫之助が作詞・作曲したスパイダースのシングル『夕陽が泣いている/チビのジュリー』(

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【社会学者・作曲家/森山至貴】ジェンダー論から見るりゅうちぇる――ぺことの結婚を“一人前”と評価することは、同性愛者への偏見の裏返しである

――テレビで見ない日はないと言っていい、大人気タレントのりゅうちぇる。なぜ、テレビ業界や視聴者にこれほどまでに受け入れられるようになったのか? あるいは、そのジェンダーレスなファッションと話し方は、日本社会に潜む“何か”を表象しているのか? この時代の寵児の本質を、複数の視点から解明していきたい。

森山至貴(もりやま・のりたか)
1982年、神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科を経て、早

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【写真家・編集者/青木正一】ファッションから見るりゅうちぇる――りゅうちぇるよりもぺこを掲載した原宿スナップ雑誌「FRUiTS」の基準

――テレビで見ない日はないと言っていい、大人気タレントのりゅうちぇる。なぜ、テレビ業界や視聴者にこれほどまでに受け入れられるようになったのか?あるいは、そのジェンダーレスなファッションと話し方は、日本社会に潜む“何か”を表象しているのか? この時代の寵児の本質を、複数の視点から解明していきたい。

青木正一(あおき・しょういち)
1955年、東京生まれ。85年にスナップ雑誌の先駆けである「STRE

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【著述家・プロデューサー/湯山玲子】男性論から見るりゅうちぇる――女性マインドをもつりゅうちぇるは本当の意味で男らしく見える!

――テレビで見ない日はないと言っていい、大人気タレントのりゅうちぇる。なぜ、テレビ業界や視聴者にこれほどまでに受け入れられるようになったのか?あるいは、そのジェンダーレスなファッションと話し方は、日本社会に潜む“何か”を表象しているのか? この時代の寵児の本質を、複数の視点から解明していきたい。

湯山玲子(ゆやま・れいこ)
日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。映画、音楽、食、ファッションといった

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