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いま再び燃えるプロレス【2014年10月号第2特集】

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記事一覧

冬の時代を耐えた体力と、宣伝戦略、そして世代交代―― 新参女子も古参ファンもいま再び燃えるプロレス

1990年代後半から、冬の時代に身を置いてきたプロレス業界。今そこに、春が訪れつつある。新日本プロレスを中心に、動員が伸び、収益も増えているのだ。なぜ2014年の今になってプロレス人気が復活を果たしたのか? そこには新規ファンの増加、ことに女性ファンの大量参入があった。地上波や雑誌などへのレスラーの露出も増える中で、女性ファンたちの声と、業界を下支えするメディア事情から、その理由を読み解いてみたい

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「プロレス再燃は一部だけ」どインディ 団体のトップが眺めた業界の実情

――全国津々浦々に点在するプロレス団体。その中でも自ら"どインディ"と述べながらも、興行を重ね着実にファンを獲得する団体、ガッツワールド。本稿ではインディ団体から見た現在のプロレス人気の再燃や、ガッツを継続させてきた"ど根性魂"について聞いた。

着実に集客を増やしている正統派スタイルのガッツワールドのプロレス。これぞ、どインディのど根性魂。

2004年に帝京大学出身のガッツ石島(33)を中心に

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ブームに乗って復興中!?プロレスマンガに秘められた可能性

――プロレスブームに乗って、1980〜83年に連載されていた人気マンガ『プロレススーパースター列伝』(小学館)が、密かにまた売り上げを伸ばしているという。プロレスマンガもまた、今ブームの恩恵をばっちり受けているのだろうか?

見事なまでにファイヤーレオンにやられる中邑真輔。

昨今のプロレスブーム再燃によって、一時期絶滅したと思われていたプロレスマンガが復活の兆しを見せている。ファンのバイブルとも

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「週刊ゴング」編集長が語る「マスコミたちは、"難しいだろう"という反応です。」それでも盛り上がるプロレスメディアの今

――2007年に休刊した人気プロレス専門誌「週刊ゴング」が、このたび復刊した。プロレスブーム再燃の様子は、こうした各メディアにもはっきりと表れているようで……その変遷を追った。

「ゴング」にかける熱い想いを語ってくれた金澤氏。復活するGKがどんなプロレスメディアを世に放つのか、楽しみだ。

2006年に「週刊ファイト」(新大阪新聞社)、その翌年には「週刊ゴング」(日本スポーツ出版社)といった専門

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「強さ」から「かっこよさ」へ、実況アナがリングサイドで見た"変化"の潮目

――00年代中盤のプロレス冬の時代から現在に至るまで、実況を務めてきた清野茂樹アナウンサーが、女子のためのプロレスガイド『もえプロ(ハート) 女子のための"萌える"プロレスガイドブック』を刊行した。これほどの女子人気は、いつから起こっていたのか?

僕は2006年からプロレスの実況という仕事を始めたんですが、08年くらいまではつらかったですね。古いファンが一気にいなくなって、新しいファンが入ってく

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"セコンド萌え"に"やられ萌え"プロレス人気を盛り上げる女子たちの本音

――女子ファンの流入がプロレス人気復活を下支えしている、というのは前記事のみならず、各種メディアでも指摘されていることだ。それでは、実際に近年プロレスにのめり込んだ女子たちは、一体何に惹かれているのか? 現役プロレス女性キャスター・三田佐代子氏を司会役に、そのポイントを探ってみた。

[座談会参加者]

三田佐代子
古舘プロジェクト所属のフリーアナ。96年より、スカパー!・プロレス格闘技専門チャン

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